夕焼け

 ドライブの帰り道に綺麗な夕焼けに出会った。

 山の稜線に大きく紅色の夕日が沈んでいくさまは絵画のように幻想的だった。


「ねぇ、夕日が綺麗よ」


 ハンドルを握る夫にそう言ってみる。


「本当だ、大地に喰われてゆく、お先真っ暗だな」


 この感性には毎回驚かされる、確かに食べられてしまえば真っ暗しかこない。

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