どんぐり

 幼い娘はどんぐりを拾ってくるのが大好きだった。

 もちろん、中には虫食いされていたりしていたものもあって、驚いたこともいい思い出である。


 そのどんぐりたちは今どうなってしまったかと言うと。


 興味が無くなったと庭にブチ撒かれ、目を出して競争を繰り広げた挙句、3本の立派な木に成長して葉を茂らせている。


 その下にチェアを出しては本を読むのが今の娘の趣味だ。


 循環型社会である。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る