タイトル[アニメに影響されて自分に変なキャラ付けするな]

絶望を超越するもの

タイトル[アニメに影響されて自分に変なキャラ付けするな]

俺たち2人の男はいつものように

学校の空き部屋でビールにつまみを食いながら話をしていた。


「最近俺の周りがアニメに影響されて自分に変なキャラ付けを

しているんだけれどこれってどうすれば辞めさせられるんだろうか?」


「どんなキャラ付けをしているんだ?」


「私から俺に一人称を変えたり

コーヒーに砂糖を馬鹿みたいに入れたり椅子の上で体育座りをしたり

私から僕に一人称を変えたり

一日中に言葉を喋らないでクワックワッと言い続けたり

特に怪我してないのに包帯を巻いたり

目を包帯で隠したり

目が悪く無いのに眼鏡をかけたり

知り合い全てに異名をつけたり

指ポキポキ鳴らしたり

キレたら真顔で声低くして威嚇したり

自由帳に嫌いなクラスメートへの恨みつらみを書き殴ったり

激昂してトチ狂いそうになると泣きわめいて頭を冷静にしたり

ずっと寝たふりをしたり

怒りをあらわにする時に敢えて笑顔を浮かべたり

アニメの技の練習代にされたり

暗黒微笑をしたり

クールキャラを気取ったり

片目隠しをしたり

眼帯をつけたり

痛い言動をしたり

可愛い仕草をしたり

語尾にロンをつけたり

語尾にぱふぅをつけたり

急に立ち止まって空を睨みつつ意味深なことを言ったり

フハハハって笑ったり

創作をあたかも現実での出来事かのように言ったり

アニメのセリフを真似て言ったり常に眠そうな顔をしたり

会話をするときに絶対に語録を使ったり

下品系のキャラの真似をしてセクハラをしたり

教師を無視したり

定期的で発狂したり

二重人格のフリをしたり

少しでも生意気ならすぐに殴ったり

あらゆることに大袈裟にリアクションを取ったり

給食中にCD流す係になってやばい曲を流したり

訳知りの科学者ポジションキャラのような口調をしたり

カッターナイフ無意味に持ち歩いたり

リスカをしたりとかまあ千差万別だな」


「それはどうにかして辞めさせないと本当にヤバいんじゃ無いのか?」


「だからそう言ってその方法を探しているんだろうが」


「え〜〜何でそんなにヤバいやつだらけなんだお前の周り?」


「知らん唐突に友達も知り合いも家族も全てそうなった」


「意味不明な事を言うね君」


「そう考えると逆に何でお前はそうなっていないんだ?」


「それはそれが正常だからでしょう?」


「いやはたしてそうなのだろうか?」


「それはどうゆう事だ?」


「もしかしてズレているのは

俺たちでこれがこの世界の普通なんじゃ無いのか?」


「お前病院に行ったほうがいいと思うぞ?」


「だいたいなんで俺たちは成人している

大人なのにこんな空き教室にいるんだ?」


「何……そんな当たり前のことに疑問を抱いているんだ?」


「何だこれは何が起こっているんだ!」


「落ち着けよ!」


そう言って彼は彼に組みかかった。


「これが落ち着いていられるか!」


そうして彼は彼の中で暴れる。


「何でだよ!」


「それは………………………それは?何だっけ?」


「?何で俺たちは組み合っているんだ?」


「離してくれ」


「あっああ」


そう言って彼は彼を離した。


「それで何の話をしていないたのでござろうか?」


「さあ何の話をしていたんだろう?」


そう彼と彼女は顔を見合って言った。


「「まあそんなことどうでもいいでござるか」」


そうして二人はどうでもいい事を忘れて話に耽る。

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