タイトル[増え続けるメリーさん]

絶望を超越するもの

タイトル[増え続けるメリーさん]

俺たち2人の男はいつものように

学校の空き部屋でお菓子を食いながら話をしていた。


「最近噂になっている増え続けるメリーさんを知っているか?」


「メリーさんが電話をかけて殺す相手を

毎日ねずみ算方式で増やしていって最終的に

メリーさんに全てを殺されるというやつですよね?」


「そうだ」


「それって何で死んだら噂を広げるのが

不可能なのに何で広まったんでしょうね?」


「それは当然監視カメラの映像やらと言った

そう言ったものでいくらでも可能だろうが?」


「それもそうだな少し疲れているみたいだな俺も」


「それはそうだろうななんたって

今日人類は全てメリーさんに殺されて終わるからな」


「メリーさんは何の目的があるんだろうな」


「目的なんてないだろよう」


「じゃあ何だお前は思っているんだ?」


「それは地球の意思だと思っている」


「地球に意志が無いとは思わないが

こんな力を持つとは思わないし何故そんなことをするんだ?」


「それは地球を荒らしこのまま進化して行くと

地球を滅ぼしかねない存在である人類を殺す為に」


「地球を人類が滅ぼせるとは正直俺は思っていない

地球上の核兵器を集めても7000メガトンほどでか

ニトロ化合物700万トンほどで恐竜を絶滅させた原因と

考えられているチクシュルーブ流星は地球上の全ての命を

奪うことはできなかった上にそれは約14000倍の威力だった

それなのに人類が地球を滅ぼすことなんてできるか?」


「人類の進化は加速的だから不可能では無いだろう」


「俺はその前に人類は滅びると思うがな」


「それでも可能性があるのならばやるに越した事はないだろ?」


「そうかもしれないが地球に意志があるのならこんな方法ではなく

噴火や地震や台風や津波やらと言ったそういうものではないのか?

噴火なら大きいの一回起こすだけで人間は滅びると思うんだがな?」


「それは俺らの地球に対しての偏見だと俺は思っている」


「意味のわからないことをさっきからほざくな人類最後の日だぞ」


「なら何かするか?世界中の存在は

仕事も善も悪も放棄して好き勝手やっているぞ」


「それはこの家が現在進行形で燃えていることからわかっている」


「このままだとメリーさんに殺される前に死ぬな」


「それの何が駄目なのか?」


「さあなわからないなだけれどメリーさんを体験したくはないか?」


「あんたみんなが絶叫しながら

ボールになって死ぬ方法をやりたいとは思わないな」


「火事での死も苦しいものと聞くぞ?」


「それでメリーさんに殺されるよりはマシだろ」


「それはそうだな」


そして二人は日に飲み込まれて死にその後

人類はメリーさんに全て殺されて滅ぼされた。

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