1275 3つの対応策

 崇秀とのHが上手くいかなかった話を聞いた奈緒さんは、眞子のアソコを触診してみるのだが。

その結果は、問題と成っていた「膣の広さには問題がなかった」っと言うものに成り。

本当の原因は『無意識下で残っている、男性としての最後の抵抗ではないか』っと言う事をと進言してみる。


***


「あの……」

「あぁ、対応策ね。一応、3つ程、思い付いてはいるけど」

「3つ!!もう既に3つも対応策があるんですか?」

「うん。3つ。けど、その3つが、眞子の体に、どれ程の効果が有るかは解らないよ。私は、そう言う状態に成った事ないからね」

「あぁ、そうですね。でも、教えて貰って良いですか?」

「良いけど。じゃあ、参考程度に聞いてね」

「あぁ、はい」


凄いなぁ。

ヤッパリ、奈緒ネェは頭が良いんだなぁ。


簡単に触診しただけなのに、こんなに直ぐに対応策を講じられるなんて、殆ど、専門のお医者さんじゃないですか。


凄いです!!



「うん、じゃあ1つ目」

「はい」

「これが一番手軽なやり方なんだけど。風呂場でHをするって言うのは、どうかなぁ?」

「へっ?風呂場でHですか?なんか、初めてのHを風呂場でって雰囲気も糞もないですね」

「だよねぇ。まぁけど、体を、もう一段階リラックスさせるには有効だと思うよ。アンタ自身が風呂好きだしね」

「あぁ、確かに」

「それにね、眞子」

「あぁはい」

「雰囲気は作るもんだよ」

「えっ?」

「どんな場所であっても、良いシチュエーションを考えれば対応は出来るもの。相手に任せっ切りじゃダメなんじゃない?」

「……ですね」


こう言う所は、ついつい崇秀さん任せにしちゃうんだよね。

崇秀さんの雰囲気作りが上手いとは言え、そうやって頼り切るのは間違いですよね。


女性側も頑張らないとダメですね。



「まぁ、眞子がどう捉えるかは別として、それが1つ目ね」

「あぁ、はい」


心に( ..)φメモメモ



「……じゃあ、続いて2つ目。まぁこれは、さっきの風呂とは違って体に負担が大きいから、あまりお薦めじゃないんだけど」

「あぁはい」

「騎乗位で強引に突き刺しちゃうって奴なのよ」

「うわ~~~っ……それはまた、聞くからに痛そうな感じですね」

「まぁ、そうなんだけどね。原因が精神的なものなら、これ位の強引さは必要かもよ。これで上手くいけば、後は、心も体も上手く順応してくれる筈だからね」

「うぅ……でも、聞けば、聞く程、痛そうです」

「ヤッパ、痛いのは……嫌?」

「……願わくば、避けたいですね」


それにしても、2つ目は思ってた以上に、かなり強引な手段ですね。


でも、どうにもこうにも行かない時は、こう言う『強引な手段も必要な時がある』のかも知れませんけど、一応はまだ最終手段として取って置きます。


取り敢えず、保留ですね( ..)φメモメモ


まずにして、現段階でも破瓜の痛みに耐える自信が有りませんので……



「そっかぁ。そりゃあそうだよね。痛い上に、初めてが騎乗位だなんて、気持ち的にも、ちょっと引けちゃうよね」

「あぁ、はい、申し訳ないです」

「じゃあ、3つ目。これが最後の手段に成っちゃうんだけど。実はこれも、あんまり、お薦めのやり方じゃないんだよね」

「そうなんですか?」

「うん、なんて言ったって3つ目は『仲居間さんの事を想いながらオナニーをしろ』だからね。なんとも言い難いでしょ」


うぅ……それはダメかも。

寧ろ、私にとっては一番の禁じ手ですからね。


だって、簡単に手に入る快楽を求めない様に、今までズッと封印してきた事でもありからね。


でも、3つ目の対応策は、それなんですよね。



「うぅ……オナニーですかぁ」

「うん」

「けど、またなんで、オナニーなんですか?」

「あぁ、うん。そこはね。今までみたいな肉体的な物を加味した話じゃなくて、これは完全に精神面の話に成るんだけど。混線してる体と、心の統一化を図るのが目的なのよ」

「統一化……ですか」

「そぉそぉ。男性を無意識下で仲居間さんを拒んでいるなら。体に、仲居間さんと結ばれたいって強い信号を伝えてあげなきゃいけないのよ。それさえ出来れば、最低でも、前みたいな事には成らないと思うけどね」

「その手段がオナニーですかぁ……そっかぁ、オナニーかぁ」

「あら、豪く乗り気じゃないわね」


ですね。


出来れば、一番避けて通りたい道ですから。



「あぁ、はい。とある諸事情が有りましてですね。どうしてもオナニーだけはしたくないんですよね」

「それって、仲居間さん絡み?」

「そうなんですよ。崇秀さんが、絶対にオナニーをしない人なんで。私が、それをしちゃったら否定されそうな気がしちゃって……どうにも」

「あぁ、そこかぁ」


すみません。

色々考えて貰ってるのに……


だったら、全部正直に言お。



「それにですね。私自身が快楽に溺れ易い人ですから、クセに成るんじゃないかなぁって……」

「あぁ、確かに、そこも理に適ってるね。さっきですら危うかったもんね」


そうなんですよね。


奈緒ネェの指ですら、あんなに危ういのに。

それが自分の指にでもなろうものなら、いつでも簡単に快楽が手に入っちゃうから、歯止めが利か無くなる可能性が高いんですよね。


なんせ私自身が、元々オナニーばっかりしてた人ですからね。


これはもぉ完全に、我欲に従順なのが裏目に出たパターンですね。



「うぅ……」

「じゃあ、ヤッパリ、慌てず行くのが一番なんじゃない。『急がば回れ』って言葉も有るしね」

「はぁ、ですね。……あの、因みにですが、奈緒ネェ」

「うん?なに?」

「奈緒ネェはオナニーをしたりしますか?」

「私?……そうね。生理前とかにムシャクシャしてる時には、偶にするわね」

「……嘘」


全然しないのかと思ってた。


これは意外ですね。


奈緒ネェ程の美人さんでもオナニーをするだなんて、驚愕の事実ですよ。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


【後書き】

最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです♪<(_ _)>


はい、実は、そう言う事だったんです。

眞子と崇秀が結ばれなかった理由は「無意識下で残っている男性としての最後の抵抗」だったんですね。


……っと言いますと。

『もう一年以上も女子をやってるのに、そんなものが残ってるのか?』とか。

『アレだけ崇秀の事を好き好き言ってるんだから、その設定には無理があるんじゃないか?』っと思われるかもしれませんがね。


実際は、そこが一番の原因だったりします。


何故なら……

ご存じの通り、眞子は倉津君だった時から、崇秀とは仲が良かっただけに。

実は、その『友達としての立場』……っと言うより「無二の親友としての立場」を失うのを非常に怖がってたりするんですよ。


まぁ勿論、結ばれた後に、それを失ったとしても。

今度は「最愛の人」っと言う立場を得る訳ですから、普通なら、こんな事を考える必要性なんて皆無なんですが。

それでも無意識下では、それを失う事には恐怖を感じており、心と体が混線してしまっている訳ですね。


さてさて、そんな中。

その混線を、なんとかオナニーで打破しようと提案した奈緒さんなのですが。


反して、オナニーを拒絶したい眞子としては、どう言う行動に出るのか?


次回は、その辺を書いて行きたいと思いますので。

良かったら、また遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾

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