第2話 入社式
明日は、入社式だ。研修先のオフィスとは違く、少し遠い場所らしい。スーツを着ながらのあの東京の満員電車に揺られていくのは少し鬱だ。今夜は機能親と買った弁当を食べて寝よう。
朝になった。余り気持ちは穏やかではない。朝ごはんは買っておいた、パンに大好きないちごジャムを付けて食べる。その後、スーツを着て、胃痛対策の胃薬を飲んで、出発する。やはり坂が急であり大変だ。
1時間ほど、満員電車に揺られなんとか入社式のオフィスについた。着くと少し諦めの気持ちが勝ち、緊張が収まった。オフィスの中には、もうすでに着いた同期が座っており、皆も少し緊張しているようだった。自身の席に着いたところ自分の前の席の人が、懇親会の時仲良くなった人であり少し心の痛みが和らいだ。
入社式が始まった。初めにお偉いさんや社長の話であった。話を頑張って聞こうと思ったが、耳から耳へと通り過ぎ、あっという間に過ぎていった。最後に同期の自己紹介が始まった。幸いなことに、真ん中ぐらいの順番で周りの紹介を見ながら自分の自己紹介を考えていた。自分の番が来た。
「●●大学のSです。精一杯自分を作り上げ、弊社の役に立てるよう努力します。よろしくお願いします」
なんとか、噛まずに言い切った。社長が少しこちらに向き怖かった。ここで午前の予定の入社式が終わった。
昼食の時間は、前の席の人と食べた。午後は研修があり、今後どのような研修をしていくのか説明があった。どうやら明日からはより近いオフィスで研修をするらしい。最初からそこで入社式をすればいいのにと思った。次に明日から使う機器の設定を行ったのだが、社用スマホがiphoneであり、今までiphoneを使用したことのない私は少し戸惑ってしまった。この後も細々としたことが続き何とか入社式を乗り越えることができた。
帰り道、エキナカでご褒美のお寿司を買った。部屋につき、着替えて夕食の準備をした。お寿司はとてもおいしく、明日からのやる気が出た。その後大浴場でお風呂に入った。お風呂に入った瞬間に緊張が解け、どっと疲れが来た。少し足の延ばせる大浴場のありがたさを知った。最後に少し読書をして、布団に入って就寝に入った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます