いつもと同じ

恋人がミキサーでグルグルかき混ぜて、コップにストローを刺す。

「はい、どうぞ」

笑顔で差し出された飲み物は、何故か赤黒い。恐る恐る、一口飲んでみた……トマトジュースだ。

良かったぁ……何も入っていない。

今までの恋人は——

「あ、隠し味はこれよ」

恋人が腕に出来た、切り傷を見せてきた。

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