支え
椿が、近所の花壇に咲いていた。朝学校に行く時に通ると、とても元気になる。ある時、椿が地面に落ちていた。散ったんだ。散っても、まだ美しいんだ……私は、その椿を持ったまま学校に行った。
学校に耐えきれなくなったら、こうなればいい。包帯だらけの腕の中にいる椿は、赤々しくて綺麗だった。
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