ちいさな、いのち

やっと寝た。泣き叫んでいた私の赤ちゃんは、布団で寝息を立てている。夜泣きで毎晩起こされてあやして、布団に寝かせると泣く繰り返し。堪らなくなった私は、赤ちゃんの背に軽くもたれかかった。トクン、トクン……呼吸音と共に心音が伝わる。

息子が、生きてる……私は、瞼をゆっくり閉じていった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る