材料は、貴方の……
口の中で砕け散った紅い琥珀糖を、思いきり飲み込んだ。ザリザリとした感触が、食道を伝って、胃に落ちる。じきに、胃液によって溶けるだろう。私は、ほぅっと息を吐いた。
身体の中に深く、深く、染み込んで、私の一部になるのね。
また、紅い琥珀糖を頬張った。
鉄の味が、鼻腔に色濃く香った。
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