冷酷

「ずっと一緒にいようね」

友達にそう言われて、共に屋上の淵に立った。

「世界にいるの、私達だけみたい」

友達は泣き腫らした目を、こちらに向けて笑った。そのまま私の手首を掴み、ゆっくり、空中へと歩む。


私は思いきり、手を振り払った。


想いが通じ合ってるなんて、一言も言ってないから。

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