天使好きの悪魔
天使が額縁の中で、優しく僕に微笑みかけている。仲間内で唯一、同じ天使好きの親友が、絵を描いてくれたのだ。暫く見惚れていると、携帯が鳴った。出ると、汚い罵声が耳を劈く。
『おい、新入り悪魔! 亡者が地獄から逃げた! 追うぞ!』
「は、はい!」
僕は天使の絵を急いで飾ると、家を出た。
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