第7話

私が書くのは私に書けないものである。

私に書けるものを私は書かない。


私が書いたものは私には書けなかった。

私に書けたものを私は書かなかった。


君はどうだ。


君が書くのは初めから君に書けるものである。

君に書けないものを君は初めから書かない。


あなたが自分の1月前の作品を読んで、未熟な自分を見つけられなかったら、あなたの成長しようとする意欲は私より弱い。


私に書けたものはもう書かない。

また次の書けないものを探しに行く。

その繰り返しが私の筆の速さの源だ。

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