最低最悪★百合ロマンチック

弟夕 写行

プロローグ 今すぐ夜逃げしたい

「おい、マイ!酒ねぇのかよぉ〜」


顔を赤らめながら酒を出すよう叫ぶ、プリンになった金髪ショートにツリ目の元ヤンであり……黒歴史だが、私の元カノのアル中女、ラン



「……夢にまで見た麻衣さんの生お布団…いや、推しの前だよ、堪えろッ堪えろッ煩悩退散!煩悩退散!」


1人でぶつくさ言いながら私のベットをまさぐる、ポニーテールの溌剌そうなバリキャリストーカー、ヨシノ。



「せんぱぁい、こんな人たち置いといてアタシと遊びませんかぁ?ほら、ポッキーゲームなんてどうです?」


目を細めて猫撫で声を出しながら、黒髪ボブの髪が当たるぐらい近く、私にしなだれかかる、小悪魔後輩ヒナミ。


「全くどいつもこいつも……やっぱりマイのことを任せておけないね。ほら、マイ。お姉さんの膝においで。そのはねた癖っ毛とかしてあげるよ。」


ロングの茶髪を撫でながら、自信過剰に自分の膝をポンポンと叩くイケメン女子アンズ




お母さん、お元気ですか。

アタシは今、こんな感じのヤバ女4人から言い寄られて、家も勝手に乗っ取られてます。


………夜逃げっていくらかかんのかな。



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