【コント用台本】「終電・・・無くなっちゃったね」

ちゃんちゃらめ

第1話 「終電・・・なくなっちゃったね」

「さっきの居酒屋、お酒も料理もおいしかったね」


「そうだな⋯⋯」


「だからかな・・・ちょっと飲みすぎちゃった」


「結構飲んでたもんな」


「うん」


「あ〜、そろそろお開きにして帰ろか」


「でも、私、終電・・・なくなっちゃった」


「へ?⋯⋯ああそうやな」


「・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・」


「外、真っ暗だね」


「ああ、今はまだ真っ暗やな」


「・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・・・・・・・」


「終電・・・なくなっちゃったね」何かを期待するように


「・・・・・・・・・・・・」


「どこか泊まれるところ探⋯⋯」


「なあ、今・・・何時かわかるか?」


「ん・・・・・・6時」


「うん、もう、朝やねん!!そろそろ、太陽出てくんねん」


「でも・・・終電・・・なくなっちゃった」


「最寄り駅、30分前に始発来てるぅぅ!! もうジジババがジョギングしてるぅぅ!!」


「ねえ、・・・・・・なんでこんなに時間経っちゃってるの?」


「8軒」


「えっ?」


「居酒屋8軒ハシゴしたからや!!」


「そうだっけ?」


「ああ、そうや。お前がどんどん次の店入ってった。しかも、ちょっと飲んで出るんかな思ったのに⋯⋯お前食べ過ぎやねん! 毎回、ビール、焼き鳥、枝豆、頼んで⋯⋯キッチリ〆の茶漬けまでいってるやん!!」


「どのお店のお茶漬けもすっごく美味しかった・よ」可愛く


「それが食いすぎや! 店出る度に腹、膨らんでんねん。お前もう妊婦やぞ!」


「あっ! 今お腹動いたよ」


「ただの消化活動や」


「え〜、でもさ〜泊まれるとこ行こ〜よ〜。ほら、ちょっと酔ってる女の子がここにいるんだよ♡」誘惑


「そう、それも言いたかってん」冷めた態度


「なに?」


「お前酒飲ん強すぎんねん!! 1軒目の居酒屋、何飲んでた?!!」


「ん〜、ウォッカ」顎に指当てて考える


「飲み方は!」


「ストレート」


「2軒目は」


「テキーラ」


「飲み方」


「ストレート、それで3軒目はウイスキーをストレートで⋯⋯」


「もういい」


「あっそう?」


「おかしいやん。酒豪にも程があるやん!!」


「でも、そっちもずっとビール飲んで⋯⋯」


「ノンアル」


「えっ⋯⋯」


「⋯⋯3軒目からずっとノンアル飲んでました。トイレ行くふりしてコソコソ店員に再注文してました。もう、俺の体に一滴もアルコールは流れてません。車も乗れます」


「そ、そう。でもいいの? せっかくナンパに成功して女の子を酔わせるとこまで来たんだよ」


「もうその主張が変やん」


「で、でもさ〜」


「でももない、ほら、もう解散。今度はもっとお酒に弱くて少食な子ナンパするわ」


「ここで関係を終わらせようとするなら、友達とかバイト先に酷い男に捨てられたって言うふらすよ」


「別にいいわ。どうせ、俺の住所とか知らんのやから意味ないやろ」


「じゃあ、警察に『この人にお酒飲まされて朝まで連れまわされました』って言うからな」


「そんなもんただの痴話げんかだと思って相手にもせんやろ」


「こんなお腹にされて⋯⋯捨てられたって」


「そ・れ・は! ただの食べ過ぎや!! 2日もすれば引っ込む」


「むぅ〜」可愛く


「脅したあとじゃ可愛ないぞ! だいたい、大食いの酒豪とかタイプじゃないねん」

駅の方へ歩いていく


「いいんだね。ほんとに酒飲まされて捨てられたって言うからね!!」


「ああ、すきにせい。もう会うこともないからな」


「私まだ、17だから」素っ気なく


男、超急いで戻ってくる。


「どこへでもついて行きますぅぅ!!!」

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【コント用台本】「終電・・・無くなっちゃったね」 ちゃんちゃらめ @tyantyarame

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