甘えたがりの僕と優しい幼馴染の話
赤枝 楓
第1話 高校初日
「起きて、もう朝よ」
その声で僕はいつも目を覚ます
そして、目を開けて横を見るとエプロンを着た幼馴染の優ちゃんが立っていた
「まだ、寝てちゃダメ?」と尋ねて見ると
「ダメに決まってるでしょ!今日から高校始まるんだよ初日から遅刻するつもりなの!?」
「くっそーばれたか」
「ばれたかじゃないわよ。朝ご飯出来てるから早く来てよ。」
そう言って彼女は少し怒りながら、リビングに降りて行った
「はーい」
その後ろ姿を見つつ、僕はまだベットでゴロゴロしていたい気持ちを抑えて高校の制服に着替えたあとリビングに降りた
リビングに入ると美味しそうな匂いがして、寝ぼけていた頭が少し起き始める
「「いただきます」」
そして、食べてるときに優ちゃんから
「今日から私達高校生になるのよね。」
「そうだね。優ちゃんと同じ高校に行きたくて死ぬ気で勉強したから、本当に受かってよかったよ。」
「そうね。あの時は誠ほんとに必死だったもんね。」
「すごいでしょ。褒めてくれたっていいんだよ?」
「よく頑張ったね。改めて合格おめでとう。」
「ありがとう。でも、優ちゃんがいなかったら僕、
「どういたしまして。さぁ早く食べて行かないとね。」
「うん」
そして、朝ご飯を食べ終え僕達は家を出た
高校に着くと『翔耀高校入学式』と書かれた立て看板が正門に飾ってあり、先に車で早めに高校に行っていたお母さんとお父さんが写真を撮る列に並んで待っていた
「おはよう誠、優華ちゃん」
「おはよう」「おはようございます」
「一昨日から2人でルームシェアして過ごしてるけど、誠はちゃんと朝起きれてる?優華ちゃん。」
「いや、全然ダメですね。今日ももっと寝ようとしてましたし。」
「ま・こ・と(怒)」
「はてなんのことやら?」
「はぁ、そんなこと言ってるとルームシェア無くすわよ。あくまでこれは誠が1人暮らしして頑張りたいって言ったけど心許ないから無理を言って、優華ちゃんの親御さんに頼んだことなのよ?」
「すいません、ごめんなさい。それだけはどうかやめてください。」
「まったく。こんな日に怒るのもあれだしもうやめとくわ。でも、いくら優ちゃんが幼馴染で面倒見が良いからってそれに甘えちゃだめよ」
「はーい」
「おーいみんなで写真撮るよ。」
お父さんの声で僕達は写真を撮りに行った
こうして写真を撮り終えて僕と優ちゃんは校舎に向かった
クラス分けの紙が下駄箱のドアのところに貼ってあってそれを見ると、僕と優ちゃんは同じクラスだった
「やった、優ちゃんと同じクラスだ なんかすごい安心したよ。」
「私も安心したよ。誠ほっとくと何かやらかしそうだから。」
「そんなことないよ、失礼な。」
「じゃあ、中学の時によく私に助けられたのは誰だったっけ?」
「僕です、ごめんなさい。これからもよろしくおねがいします」
「よろしい。こちらこそよろしく。」
そうして僕達は教室に向かった
そして、教室に入ると黒板に書かれた入学おめでとうの文字と中学が同じだったであろう生徒達が話しているのが目に入った
僕達が席についてからしばらくすると担任の先生が入ってきた
「みんな、入学おめでとう。机の上に書類が沢山置いてあると思うけど入学式が終わった後にそこら辺の話はするからとりあえず入学式に行こうか。」
そうして、入学式での長ーい校長先生の話を聞き、書類系の話を聞いたあと自己紹介が始まった
あまり目立ちたくないから普通にと思って
「初めまして、
と言っておいた
そして、優ちゃんは
「
とだけ言っていた。
そして残りの人も自己紹介が終わり、優ちゃんと一緒に帰ろうとしたら、優ちゃんが可愛いせいか色んな男の子と女の子に囲まれていて一緒に帰れそうにもなかったので椅子に座って待っていることにした。
すると、優ちゃんが突然
「待たせてる幼馴染がいるから、話の続きは明日でいいかしら」
「誠帰るよ」
「「「「「そいつが幼馴染みなの!?」」」」」
と言うクラスメイトの驚愕の声を気にせずに僕の方に寄って来た
「いいの?みんなと話さなくて」
「いや、話したいことは話したいけど誠がシュンってしてるように見えたから」
「ばれちゃったか」
「何年幼馴染やってると思ってるの?」
「そうだね 帰ろっか」
「みんな、また明日」「バイバーイ」
そう言いつつ僕達は教室を出て、少ししてから教室から「何であんなにかわいい東雲さんとあんな普通の奴が幼馴染なんだよ」「それな、うらやましい」等々男子の声が聞こえて来たけど気にせず家に帰った。
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はじめまして、作者の赤枝楓と申します
今回、生まれてはじめて小説を書くことになるので拙い所がたくさんあると思いますが、温かい目で見守ってくれると嬉しいです
あと、何かアドバイスがありましたらコメントで教えていただけると嬉しいです
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