早くなっちゃんに会いたくてしょうがなかった俺は、身の入らない仕事を終えた後すぐに新幹線に乗り、なっちゃんと待ち合わせをする駅へと車を走らせた。すでに彼女は着いていたようで、俺が小さく手を振るとピョコピョコニコニコと言う効果音が付きそうな表情で駆け寄ってきてくれた。
「おはようございます!お久しぶりですっ」
そして今日も可愛いなっちゃん。走って俺の元にやってくる姿を見ると、俺の彼女なんじゃないかって勘違いしそうだ。
「おはよ。頭気をつけてね」
車へ乗り込むと、いつもと同じよう丁寧に、
「運転よろしくお願いします。」
こんな可愛くて良い子…本当好き。今日はめちゃくちゃに楽しませる。
「お仕事お疲れ様でした!」
「ありがと。今日のなっちゃんはモコモコだね」
「この服可愛いでしょ?しょー君が去年買ってくれたんです!」
「えっそうなの?めっちゃ似合ってるよ」
首周りにボリュームのある厚めのニットにロングスカートを合わせた何ともお洒落なファッション。勝があげた服がセンス良くてなんか悔しい…けど可愛い。
「今日の夜、どこ行くかまだ聞いちゃだめですか?」
「うんダメ」
「え~」
「楽しみにしてて?」
お昼ご飯はなっちゃんが行きたいと言っていたカフェに行くことになっていて、夜は俺が決めたので行くまでのお楽しみという事にしている。まぁ、喜んでもらえる自信はある…。うん。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます