”おはよう!今日11時には車取って駅まで行けると思う!また仕事終わったら連絡するね”
「いてっ…」
朝7時、机に伏せたまま気を失うように寝ていたところをふーがさんからのメッセージで目が覚めた。顔を上げるとおでこにコピー用紙が引っ付いてきた。今日もいつもと変わらず、3時間ほどで目が覚めてしまったのでパソコンと資料と向き合っていたらいつの間にか寝てしまっていたみたいだ。おかげで肩や首、背中の関節がぎしぎしと錆びついた感覚がする。
ふーがさんと出かける日くらいゆっくり寝て、万全の状態で会いたかったのになぁ…
冬休みに入って受験勉強など必要のない私は、宿題をすぐさま終わらせた。なので今は、次回作の小説に力を思いっきり注げている。まぁそれでも色々催促はされているので、急がないといけないが、今日だけは話が別。
洗面所に立つと、起きたばっかりなのに疲れたような顔をしている自分と目が合った。お風呂にお湯をためて、凝り固まった体と顔をほぐすと幾分かマシになったので、急いで準備をする。時間が進むのが思ったよりも早く、11時という時間があっという間に迫ってきていた。
”さっき仕事終わったよ!予定通りそっちにつけそう~”
”分かりました!前と同じところに行きます!”
今の自分が出来る最大限のお洒落をして駅に向かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます