俺の可愛い彼女の話とか、聞くしかないでしょ?
ところわか
「…疲れたぁ。」
夜10時、色々な撮影を終えて自宅へと向かう。マンションの一室を見ると、今日も明かりのついている部屋。まだ帰ってないのに幸せな気分になるのはもう重症だと自分でも思う。
「ただいま〜。夏月~」
「待って待ってもう本気で窒息するから…!」
まず仕事から帰った俺がすること。それは夏月をとにかく体の中に染み込んじゃうんじゃないかレベルで抱きしめること。
「…お帰り。今日も長かったなぁ」
「ん~疲れたよ一緒に風呂入ろ?」
「残念私もう入ってん。ご飯は?食べてきたん?」
「夏月のご飯食べに帰ってきた」
「んじゃはよお風呂はいって!用意しとくから」
いつもの部屋着一式を渡してくれて、再び愛が溢れそうになったのをグッとこらえる。お風呂でさっぱりしたところで、リビングに向かうと
いつも通り幸せな匂いがした。
「はい、今日は野菜カレーです〜」
「ありがとっ。いただきます」
夏月の作る料理は、どこの高級料理店よりもずっと美味しい。俺の前に座って、今日あった話を笑顔で聞いてくれるこの子は、自分には勿体無いと思うけど、俺としか幸せになって欲しくないと思う存在だ。
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