くらがりにゐたりし吾の背に触りしwaterに似るものさらになし

【読み】

くらがりにゐたりしわれのせにふりしウオーターににるものさらになし


【語釈】

くらがり(暗がり/闇がり)――暗いこと。また、暗い場所。くらやみ。②人目につかないところ。内証のこと。③道理に暗く、愚かなこと。暗愚。

[デジタル大辞泉]


さらに――①同じことが重なったり加わったりするさま。重ねて。加えて。その上に。②今までよりも程度が増すさま。前にも増して。いっそう。ますます。③(あとに打消しの語を伴って)いっこうに。まったく。少しも。④事新しく。今さら。

[デジタル大辞泉]


【大意】

闇のなかにいたわたしの背中に触れて綴られた'water'に似るものはいっこうにないことである。


【付記】

ケラー(Helen Adams Keller)(1880-1968)の立場で詠んだものである。ケラーは猛聾唖の三重苦を克服して社会福祉事業などを精力的に行なった、アメリカ合衆国の女性である。

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