本心を言はじとすなる人ばかり多からむ世にをりあぐねつつ

【読み】

ほんしんをいはじとすなるひとばかりおほからむよにをりあぐねつつ


【語釈】

あぐねる(倦ねる)――もてあます。しつづけていやになる。現代では「さがしあぐねる」「待ちあぐねる」のように、多く動詞の連用形につけて用いる。

[精選版 日本国語大辞典]


【大意】

本心を言うまいとするらしい人ばかり多いような世のなかに居つづけていやになっていることである。


【付記】

日本人の行動規範に、ほんとうのことを言わないというものがあるようである。その規範は潤滑油たりえているだろうか。わたしはそれを嫌って単独行動を旨としている。

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