第20話 誕生日
そして待ちに待った誕生日。
父上は朝早くから軍議があるとのことで城へ向かった。長正兄さまと寛四郎兄さまは庭で稽古をしている。
「ねえ様!!」
朝から可愛い元気な声が私の部屋に響いてきた。
「あら、虎彦、おはよう」
「おはようございます!そしてお誕生日おめでとうございます!」
「フフッありがとう^^」
「これ、ねえ様を考えながら母上と準備しました!」
そういいながら虎彦の小さな手の上にあったものは帯飾りだった。
「まぁ!贈り物まで準備してくれたの?」
「もちろんです!母上とこないだ街に出て、ねえ様に一番似合いそうなのを選んできました!」
ピンクとゴールドの紐が入り交じった帯締めだった。
「すごく素敵ね、、、ありがとう、大切にするわ」
「エヘヘ///」
虎彦は照れながら後ろに手を組んでモジモジしていた。
「虎彦、おいで」
その姿が愛おしくてわたしは手を広げながら虎彦を抱き締めた。
「……本当にありがとう」
「ねえ様、ちょっとギュッとしすぎです笑」
おっと、あまりに嬉しくて少し強めに抱いてしまったようだ。
…誕生日をまともに祝ってもらうのなんていつぶりだろう。
高校を卒業してから一人暮らしを始めて、ここまで全力でお祝いされたことなんて記憶にないくらい遠い記憶だった。
友達からはお祝いされてたけど、やっぱり家族からのお祝いが一番嬉しいんだな。
…そう考えながらふと虎彦の首もとをみると首の後ろにほくろがあった。
こんなところにほくろなんてあったんだ。。
「ねえ様、今日は儀三郎様とお出掛けするんですよね?」
「えぇ、そうよ」
「では、もどってきたら美味しいご飯食べましょう!母上と千代に、今日はねえ様の好物だけ出してもらうようにお願いしました!」
「あら!それは楽しみね^^」
「儀三郎様とのお出かけ、楽しんできてください」
そういうと虎彦はにっこり笑った。
「ありがとう、楽しんでくるわね」
「では僕は兄さま達と稽古してきます!」
「怪我しないでね!」
「はーい!」
元気よく返事をした虎彦は駆け足で自分の部屋にもどった。
それから、先日から用意していた紺の着物に袖を通し、着付けをしていた。
実は以前、これから自分で着付けができるようにと千代から教わっていたのだ。
今日の帯締めは虎彦からのプレゼントを使おう。
そして、儀三郎様からいただいた白い羽織を着た。
無事着付けが終わり、軽く化粧をし、わたしは玄関へ向かった。
今回の待ち合わせ場所は儀三郎様のお屋敷とのことで、わたしはスギさんと篠田邸に向かっていた。
今日はスギさんが護衛も兼ねてついてくるとの事。
ついてくるといっても、儀三郎様といる時は基本5メートルくらい離れて見守ってくれるんだけどね。
「紀子様、本当に籠じゃなくてよかったんですか?」
「えぇ、この羽織と帯締めを自慢したくて^^」
「素敵な羽織と帯締めですよね、紀子様によく似合ってます」
「エヘヘ///」
「夕飯は使用人達も精一杯準備する予定ですので楽しみにしててください」
「そんないいのに...でも、ありがとうございます」
そんな話をしていると、すぐに篠田邸に到着した。
スギさんが門番の方とやりとりをし、「坊ちゃんを呼んで参ります」と言い残して中に入っていった。
儀三郎様、なんだかんだ久しぶりだな、、、
「紀子様!」
少し待っていると、凛々しく、そして安心する声が聞こえた。
「儀三郎様…お久しゅうございます。本日はお誘いいただきありがとうございます」
「いえ、、あ!この羽織って…」
「はい、先日いただいたものです。美しい羽織をありがとうございます。」
「やはりとてもお似合いです、紀子様のいいところが全て出てますね」
「そんな………///と、ところで、本日はどちらに行かれますか?」
「そうでした!少し距離はあるのですが、一緒に行きたいへつりがありまして、本日はそちらへ行こうと思います!もちろん、籠は用意しましたので^^」
「へつり……」
へつりというのは会津方言で、川に迫った険しい断崖のこと。
この辺でへつりといえば塔のへつり、、?
「…紀子様?」
「あ!すいません、わたし多分行ったことなくて…」
「ならよかったです!では早速向かいましょう!茶屋もあるみたいなので腹ごしらえも現地でできますよ!」
そういわれ籠の簾を上げて待っていてくれた。
小さい頃にばあちゃんと塔のへつりは行ったことある。
でもほとんど覚えてないなぁ…
わたしと儀三郎様は籠に乗り、塔のへつりへ向かった。
「紀子様、その帯締め、素敵ですね!」
「あ、これは虎彦からの贈り物なんです。朝からすごい勢いでお祝いしてくれて笑」
「そうかぁ、虎彦様に先越されちゃったな笑
紀子様、改めてお誕生日おめでとうございます」
「ありがとうございます」
「紀子様が17になる頃までには、紀子様から認めてもらえる藩士にならねばなりませんね」
「………(もう認めてるんだけどなぁ)」
「あ!あまり負担に思わないでくださいね。紀子様が少しでも頼りないと判断されたら断っていただいて大丈夫なので」
「え、えぇ…」
「紀子様、きっと朝早くからご準備なさったでしょう、少しお休みになっても大丈夫ですよ?」
そういうと儀三郎様は自分が羽織っていた羽織を膝にかけてくれた。
「そうですね、ではお言葉に甘えさせていただきます…」
わたしは正座から少し足を崩し、儀三郎様にもたれ掛かった。
なんだろう、すごく安心する。
その安心感からか、すぐに睡魔が襲ってきた。
揺れる籠、暖かい羽織、そして隣には儀三郎様。
わたしはすぐに寝落ちしてしまった。
◇◇◇◇◇
紀子が眠ったのを確認してから、儀三郎は紀子の顔を見ていた。
自分はこの人を守りきれるだろうか。
この人以上に素敵な人は現れるのだろうか。
いや、こんな素晴らしい人、現れないだろう。
初めてあったときの直感が物語っていた。
目が離せず、気配りが上手で全てに置いて所作が美しい。
そして何より笑顔が印象的だった。
自分にもたれ掛かってくれている姿を見て、思わず頬を撫で、手を握っていた。
「儀三郎様……」
紀子が寝言で呼んでいた。
「(この人だけは絶対に守ろう)」
そう、改めて決心した。
◇◇◇◇◇
「紀子様、紀子様」
ん、、、儀三郎様の声が聞こえる。
「紀子様、へつりに到着したみたいです」
「あらやだ、わたしったらずっと眠ってしまって…」
「とんでもありません。わたしも紀子様の寝顔を見れたので^^」
「お恥ずかしい姿を///」
「では行きましょうか」
儀三郎様が先に籠からおり、手をさしのべてくれた。
そして目の前に広がったのは辺りが紅葉で埋め尽くされている光景と、聞こえてくる川の音。
わたしは一瞬時が止まったように辺りを見渡していた。
「いかがです?綺麗でしょう」
「ほんと素敵……」
「紀子様、あちらに屋外でゆっくりできる茶屋があります。行ってみませんか?」
「はい!是非!」
わたしは儀三郎様の手に引かれ、そのまま茶屋に向かった。
中に入り、現代でいうテラス席につくと目の前がもみじの紅葉、下には川と、自然で埋め尽くされていた。
「紀子様、何を召し上がりますか?」
「ここは何が有名なのでしょう?」
「んーっと、そばが美味しいと評判のようですね」
「では蕎麦をお願いします^^」
「わかりました。注文をよろしいか!」
店員さんを呼び、儀三郎様が注文をしてくださる。
こんなに自然に囲まれるのはいつぶりだろうか。
わたしは囲まれているもみじを見ていた。
「フフッ喜んでいただけたようで何よりです^^」
「あっ、すみません、あまりに綺麗だったので...」
「わたしは紅葉より紀子様から目が離せないですが笑」
「………///」
「以前、ここに西郷様が連れてきてくださったんです。西郷家で行くからどうか、と。」
「…お優しい方なんですね」
「えぇ、西郷家は女性が多いのでわたしなんて護衛のようなものでしたが笑」
そうだ。
西郷家は末っ子の男の子を残し、女性一族みんなで自害をしたんだった。
女は捕らえられると恥ずかしい思いをすると、薩長軍が来る前に全員自害をした。
西郷頼母の家の記念館で見たな、、、
そんな暖かい方だったんだなぁ。
「その時思ったんです。この先、自分も立派な藩士となって家庭を持つようになったらきっと来ようと。でも紀子様の誕生日にどこに行こうかと考えたところここしか浮かばなくて…」
「すごく素敵なところですし、気軽に来れる場所ではありません。こんな素敵な景色、また見たくなるでしょう…また連れてきてください^^」
「紀子様……」
二人の中で沈黙が生まれた。
決して居心地の悪くない沈黙。
「はい、お待たせしました~」
そんなタイミングで注文していた蕎麦が届いた。
「あ、ありがとうございます」
運ばれてきた蕎麦を見ると目の前には山菜がたっぷりのった暖かい蕎麦があった。
「うわぁ、おいしそうですね!」
「ええ!紀子様お先にどうぞ」
「ではいただきます」
「…ズズズッ んー!!!美味しい!儀三郎様も早く!」
「はい笑 いただきます……うん!これは美味しいですね!」
「身体も暖まりますね^^」
「そうですね!」
わたしはあっという間に蕎麦を食べ終えてしまった。
「紀子様はいい食べっぷりですよね笑」
「あ……すみません、はしたないですね」
「いえ!以前はそんなことなかったので素でいてくれてると思って嬉しいです^^」
「すみません、、、」
「食べ終わりましたし、この辺りを散歩しますか?」
「そうですね!」
儀三郎様は先に立ち上がり、手を差しのべてくれた。
「どうぞ」
儀三郎様はこの時代には似合わないくらい紳士。
普通は亭主関白というか女は1歩下がってろっていう人ばっかりだと思うんだけど…
本当に、いい人なんだろうな。
「ありがとうございます」
わたしはそう言いながら手を掴んだ。
会計は儀三郎様の使用人の方が払ってくれたらしい。
「儀三郎様、ご馳走さまでした」
「いえいえ、あ!あっちに吊り橋がありますよ!行ってみませんか?」
「はい^^」
それから私たちはずっと手を繋ぎながら散歩をしていた。
吊り橋の中央辺りで儀三郎様が止まった。
「怖くないですか?」
「手を繋いでいただいてるので大丈夫です^^」
「じゃあ離してみようかな笑」
「あっそれはっ…!!」
わたしが本気で焦ってると儀三郎様は笑っていた。
「冗談です笑 しっかり捕まっててくださいね笑」
「もう………」
男の人はほんとに、いつまでたっても子供だ。
儀三郎様は実際まだ子供なんだが、、、
普段のしっかりしてる儀三郎様より、今日の儀三郎様は年相応でかわいらしい。
まぁ、その方が話しやすいが。
少し風が吹いてきて、辺りは夕暮れに近づいていた。
「日が暮れてきましたね、そろそろ戻りましょうか」
「そうですね、、、」
わたしは少し名残惜しく、うつむいてしまった。
すると髪になにかを刺される感覚があった。
ぱっと顔をあげると、微笑んでる儀三郎様が。
そして違和感があった髪を触れると簪が刺さっていた。
「…これって、、、」
「これが今年最後の誕生日プレゼントです。簪を男が送るのは求婚するときと聞いてました。だから紀子様がお気持ちを開いていただいてから渡そうと、ずっと持っておりました」
「儀三郎様……」
「準備してから半年ほどかかってしまいましたが、いまは紀子様もわたしと同じ気持ちでいてくださっていると思っております。もしわたくしの勘違いでしたら簪をわたくしにお戻しください」
「お戻しするはずがありません!この簪は生涯大切に使わせていただきます」
わたしは知らず知らず涙を流していた。
なぜかはわからない。
嬉しいのか、儀三郎様の覚悟が見受けられたからなのか、自分がこの世の人間ではないという後ろめたさからなのか、自分たちの最後を知ってるからなのか。。。
ただ儀三郎様の気持ちを無下にしたくない。
ただただ嬉しい。その気持ちが勝っていたのは間違いなかった。
そんなわたしをみて儀三郎様はわたしの頬に手を伸ばし、涙をぬぐってくれた。
お互いにまっすぐ目を見合い、どちらからともなく私たちは初めてキスをした。
体感5秒くらいの短いキス。
唇が離れてから儀三郎様は頬を染めながらニッコリと笑っていた。
「…では、籠に戻りましょうか」
「……はい」
儀三郎様に声をかけられ、わたしはまた手を取り籠へ向かった。
それから篠田邸に戻るまでの道のり、わたしたちはずっと手を繋いだまま、景色を見たりたまに顔を見合わせて笑ったり、幸せな時間だった。
そんな幸せな時間はあっという間で、いつの間にか篠田邸に到着していた。
「今日は素敵なプレゼントと素敵な景色、ありがとうございました」
「いえ、いい思い出になったならよかったです」
「ええ、とてもいい思い出です、本当に。。」
「ではお気をつけてお戻りください。お屋敷までお見送りできず申し訳ありません」
「とんでもございません、ご家族のお集まりですもの。それに、スギさんもおりますし^^」
儀三郎様はこのあと、西郷家も含めた一家の集まりがあるそう。
「お気遣いありがとうございます」
「では、わたくしは戻りますね、本日は本当にありがとうございました。スギさん、行きましょうか」
「へぇ。篠田坊ちゃん、また屋敷にいらっしゃってください」
「はい、ありがとうございます」
「では」
わたしはお辞儀をして振り返り、しばらく歩くと後ろから声をかけられた。
「紀子様!!」
その声に振り返る。
「来年も!再来年も!また誕生日はお祝いさせてくださいね!!」
来年も、再来年も、か。。。
わたしは一瞬考えたが、イマこの時を大切にしたく、全てを飲み込みこう答えた。
「はい!是非!」
そう答えてまたお辞儀をし、歩き始めた。
「紀子様、篠田坊ちゃんはいい男になりますよ」
一緒に歩いていたスギさんが突然そんなことを言ってきた。
「そうですね、紳士的だし真面目だしまっすぐ思いを伝えてくださるし…わたしには勿体ないくらいです」
「そんなことはありませんよ。紀子様も立派なご令嬢です。わたしは紀子様の伴侶は篠田坊ちゃんしか認められませんね笑」
「何を言っているの笑」
「それくらい、使用人の僕らから見てもお似合いのお二人だってことです^^」
「わたしも、儀三郎様を支えられる立派な妻になれるようより一層勉強しなければですね」
「わたしにもできることがあればおっしゃってください、全力でお力添え致します」
「フフッありがとうございます^^」
スギさんとあーでもないこーでもないと会話をしながら私は自宅についた。
「ただいま戻りました」
わたしがそう玄関で挨拶すると長正兄さまと寛四郎兄さま、虎彦が走って出迎えてきた。
「「「おかえり(なさい)!!」」」
急な出迎えにも驚いたが、以前の稽古から顔を見なかった寛四郎兄さままでいたから尚更驚いた。
「姉さま!おかえりなさいませ!夕飯の準備ができてます!」
虎彦が嬉しそうに言っていた。
「父上もお戻りになってる。はやく中に入りなさい」
長正兄さまが諭してきた。
「はい、すぐに参ります」
わたしはそう伝え、すぐにみんなで食事を取る居間へ向かった。
「お待たせして申し訳ありません。ただいま戻りました」
わたしは居間の入り口ですでに席に着いていた父上と母上に挨拶をした。
「おぉ、そんなに待っとらん、気にしないで席に着きなさい」
「はい」
わたしが自分の席につくと、虎彦が声をかけてきた。
「姉さま、その簪素敵ですね!儀三郎様からの貰い物ですか?」
「えぇ、そうよ、頂いたの」
「うわぁ!」
虎彦とそんな会話をしていると父上が続いて声をかけてきた。
「紀子、男が簪を送る意味はわかるか」
「は、はい///」
「そうか、受け取ったということはいい関係を築けているんだな」
「そ、そうですね……///」
「あらまぁ、赤くなっちゃって笑 ほら、料理が冷めちゃうわ、食べましょう」
「そ、そうですね!頂きます」
家族の前でこんな話するのは本当に恥ずかしい。
だまってご飯を食べていると、ふと名前を呼ばれた。
「き、紀子」
声の主は寛四郎兄さまだった。
「これまで悪かった。自分の不甲斐なさがゆえ、あのような態度を…情けない兄を許してくれぬか」
「寛四郎兄さま…」
そこまで追い詰めてたのか。
てっきりただの鬱憤ばらしなのかと思っていたが結構考えていたようだ。
「いえ、兄さま、情けないことなんてことありません。また是非稽古をお願いします」
わたしがそう言うとパァッと笑顔になった。
「あぁ!次は負けないからな!」
「フフッ楽しみにしております」
よかった。ようやく以前の寛四郎兄さまに戻ったみたいだ。
「姉さま、よかったですね!」
「ん?」
「あれから姉さま、稽古してないじゃないですか。気にされてたのでしょう?」
「あら、虎彦にまで気付かれてたなんて、ダメな姉さまね笑」
わたしは虎彦の頭を撫でながら微笑んでいた。
「千代、あれを持ってきなさい」
「へぇ」
父上が千代さんを呼び、なにかを持ってこさせた。
なんだろう、、
「紀子、わたしとタニからの贈り物だ」
父上がそう言うと千代さんが大きな箱を開けてくれた。
中を見てみると豪華な赤色の着物と黒と金がメインの帯だった。
「綺麗………」
わたしは思わず見惚れてしまった。
現代の技術でもあまり見ないほどの美しい着物だったからだ。
「どうだ、気に入ったか」
「はい!とても!」
「そうかそうか!!よかったなぁタニ!」
「ええ」
「俺は着物と帯を渡そうとは思ってたんだがどうも紀子の好みがわからんくてな。色や柄はタニが選んだんだ」
「そうなんですね、、、わたしの好みです!ありがとうございます!!」
こんな素敵な帯、いつ着ようかな…
「今度、篠田家と改めて顔合わせをする。その時にでも着なさい」
か、顔合わせ?
表情でわたしの気持ちを悟ってくれたのはありがたいが、顔合わせは聞いてないよ父上、、笑
「わかりました、本当にありがとうございます!」
すると、長正兄さまが近づいてきた。
「紀子、これは私と寛四郎からだ。今度は俺とも稽古しような」
「遠慮なんかするでないぞ!長正兄さまにも勝ったら紀子は俺ら兄弟で一番強いってことになるな!笑」
そう言いながら2人で渡してくれたのは竹刀だった。
それに、鍔本に【紀子】と名前が入っている。
きっと手彫りだろう。
「ありがとうございます!是非今度お手合わせお願いします!!」
兄2人を見るとニカッと笑っていた。
「父上、母上、長正兄さま、寛四郎兄さま、虎彦、今日は本当にありがとうございます!幸せな誕生日です^^」
食事を終え、千代さんがプレゼントを持ってくれて部屋に戻る前にみんなにお礼を言って部屋に戻った。
紀子さん。あなた、ほんとみんなに愛されてたのね。
羨ましいわ、心の底から……
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