攻撃魔力が高すぎるせいで初級魔法だけで十分です

時雨雷音(シグライオン)

第1話 ここはどこだ!!

「綺麗な夕日だな〜。」

独り言を呟く少年が1人。

僕は市村圭人(16)

異世界転生系の漫画やアニメ。

そしてゲームをこよなく愛する高校1年生だ。

いつも通りの帰り道、下校途中で帰ってからするゲームの事で頭がいっぱいだ。

いつもの道を通り、あと1個信号を渡ると数歩程度で僕の家だ。

信号が赤になり、信号が青になるのを待つ。

もうすぐゲームが出来ると僕の心はウキウキだ。

しかし、周りの様子が何かおかしい。

いつもなら僕と同じように下校途中の同級生がいるのだが、今日は誰1人居ない。車も通っていない。

なんだか静かで薄気味悪い。

すると急に足元が光り始め、なにか魔法陣のような物が浮かび上がってきた。

「え、ちょっ。待って待って!!」

僕は分かりやすく焦っていた。

目の前が急に真っ白になり気がつくと目の前には今までいた住宅街ではなく、どこかの森だった。

頭の整理が追いつかない。僕は2分ほどその場で固まっていた。

ようやく状況を理解し始めた。

(恐らくこれは僕が夢にまで見た異世界転生なのでは…?)

「ということは…今はどれだけ独り言を言っても変な人に見られない!!」

「こういう時は家の心配や帰れるかの心配よりもポジティブに考えよう…」

「とりあえずこれは現実なのか」

ほっぺたを本気でつねってみた。

痛い。とても痛い。強くつねりすぎた。

「これが本当に異世界転生なら…」

「ステータス」

目の前にゲームのウィンドウのような画面が表示される。

攻撃力や防御力等のステータスが表示され、数字とバーのようなものが表示されている。

そして、僕は目を疑った。

僕が知っているゲームやアニメのステータスとは違う。

いや、違くは無いが桁が怖い。

体力…600000

攻撃力…39000

防御力…106000

回復力…30000/s

魔法耐性…300000

攻撃魔力…9999999999…

「…とりあえず全てのステータスの桁が万なのは一旦置いておこう。この攻撃魔力が表示がどうなってるのか。」

ステータスウィンドウを見ていると次のページがあるようだ。

次のページと強く念じてみた。

ここはスキルなんかが載っている。

一旦、強そうなスキルを見てみる。

精神魔法耐性。完全魔法耐性。状態異常耐性。

鑑定。危険察知。自動防御魔法。 スキル隠蔽

他にも色々スキルがあるが全部見てると1週間くらいかかりそうだ。

次のページ…使用可能魔法

俺は見るのを諦めた。これも1週間くらいかかりそうだ。

恐らくチートなんだろうがこの世界のステータスやスキルの常識が分からない。

「と、とりあえず街や村があれば色々話を聞いてみよう!」

「だけど…こんな森の中で、どこに行けばいいんだー!!!!」







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