(三)-6
男は小声でそう言うと、「そうだよね……」と小声で繰り返した。
早くどこかへ行って欲しい。でもなんて声を掛けたらいいのだろう。マキの頭の中では色々言葉を考えてみたが、良い言葉が見つからない。
この間、つぐみが何度も立ち入り禁止の旨を伝えたが、男にはまるで伝わっていないのは変わらない。
そして、男の声がやんだと思ったら、今度は男がアンナの方へ向き直った。しかも右手で持っている包丁の切っ先をアンナの方へ向けた。そして「お前のせいだ!」と急に大声を上げた。
(続く)
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