(二)-8
しかし違った。マキたちの活動再開とともに、その敵とも言うべき存在もまた、活動を再開したのだ。
体が震えた。足が震えていた。手も震えていた。一体そいつはどこにいるのか。今もいるのか。近くにいるのか、それとも少しはなれたところにいるのか。カメラで監視したり、集音装置を使ったりしているのだろうか。一体どういう人間で、どういうつもりでやっているのか。全てが推測の範囲の外にあり、マキには想像すらできなかった。
すると突然、背後から腕が伸びてきて、マキの体を抱きかかえた。
「マキ、すまなかった。まだ早かったね」
(続く)
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