第5話

「ねぇ、星波。パンチラやめなよ」

智栄美がわたしにまた注意してきた。

「ありがとう。でもね、やめない」

「どうして?どうしてパンチラにそこまで

こだわるの」

智栄美が不思議そうな顔をして

食って掛かってきた。

「小学生のころね」

「ウン?」

「わたしの好きな子によくパンツを

めくられてたの」

「フーン」

「わたしはね、男の子たちにみんなに

幸せそうな笑顔になってほしいの」

「そう、でもね、星波、アンタやっぱりまちがってるよ」

そこに康介がやってきた。

「よお」

「あら」

わたしは康介さんのところに行こうとしたの。

「智栄美、まった?」

「ううん」

智栄美が康介さんと手をつないで

行こうとしたの。

「康介」

「悪くおもわないでね。康介さんわたしのほうが

いいって」

智栄美はそう言い残すとわたしをひとり残して

去って行ったの。

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