魔法がタブーな世界で魔法の良さを教えようと思います

燐りん

第1話、禁じられている魔法

この世界は昔大きな戦争があったそう、その時に魔法が多く使用された、そのせいか魔法=殺人の道具そのように親が子に教えることが多くなり、今に至っては魔法を使うことは禁止されるようになってしまった。


そんな魔法が禁じられている世界でも私、マルクは子供の頃読んだ魔法の書物の中にあった綺麗な魔法の数々、今の世界では見ることのできな魔法をみんなにも知ってもらいたい、そんな想いで私は今日も旅を続けている。



「うぇ〜ん、だれかぁ」


私が魔法の良さを教える旅の途中とある町外れの森の中、微かにとある少女の声が聞こえる。「誰か迷っている子がいるのかな?」そう思った時私は指を、パチンッ、そう鳴らすと一羽の蝶々がで出てきた、私はその蝶を追いかける。


「あ、見つけた」


そこには木下に足を怪我した女の子がいた、少女を見つけたと同時に蝶は役割を終えたかのように、パッと消えてしまった。


「大丈夫かい?足痛むかい?」


「うん、転んじゃって」


怪我はそれほど悪くないようだ。


「痛むかい?少し待っててね」


そう言って私は少女の足に手を近づけて目を瞑る、そして指を鳴らす、その瞬間足の傷がみるみると消えてゆく、そのことに彼女は驚きを隠せないようだった。


「すごい、どうやってやったの?」


「魔法で治したんだよ」


その言葉を聞いた瞬間彼女は後退りした。


「魔法ってあの昔人を殺すために使われたあの魔法のこと?」


彼女の目には怯え、恐怖、の感情が見える。


「そうだよねごめん、怖がらせちゃったみたいだねでも大丈夫だよ」


そう言って私は指を2回鳴らした、その瞬間地面には見たことがないほどの種類の花が咲き、周りにはいろんな動物が現れ、そしていろんな蝶などが飛び始めた。


「わぁ、すごい」


初めは驚いたようだったけどだんだんと彼女の目から恐怖や怯えの感情が消えていくのがわかった。


「どぉ?これが魔法、確かに人を殺すことができるかもしれない、けど人を助けたり楽しませたりできるんだよ、どぉ、面白いでしょ!」


「うん!すごぉーい、ねぇねぇ、私にも魔法って使えるの?」


「うん、君にも使えるよ」


そういうと彼女は笑顔で魔法の花の周りを駆け回り始めた。

私は「まだ希望はあるんだな」そう思いながら彼女のためにもっと花を出してあげた。

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