とある少女が考える【物語】

安野 夢

『彼女が考える【人生】とは』

 ある時、彼女はあることを考えた。

 【人生】とは何だろうか。

 【人生】とは、『その人の生きていることなのではないか。』などいろいろな答えが出てくるだろう。

 

 だが彼女は、【人生】とはある意味【物語】なのではないのだろうか、と考えた。

 もしも、そこに自分がいなければ、周りの人は今とは全く違う人生となってしまうだろう。


 また、その中で悪役になる人もいれば、普通の市民、国王や首相になる人もいる。

 だがその過程で、まったく同じ人生を歩む人はほとんどいないだろう。


 物語でも同じことが言えるのではなかろうか。

 物語の中でもしも主人公がいなければ全く違う世界となってしまうだろう。

 また、物語では主人公が怪盗、村人、勇者や賢者などいろいろな主人公がいる。

 しかしその中で、全く同じ設定や過去、物語の進み方をする物語はあまりないだろう。

 

 では、【死】とは何だろうか。

 【死】とは終わりや終結を想像する人が多いだろう。


 だが彼女は違った。彼女は【死】は【物語】で言う完結や掲載の終了、連載が終わることなのではないのかと考える。

 この世界では死んでしまったら、特別なことがない限り蘇ることはない。

 また、【死】にもいろいろな理由があるだろう。

 病死や過労死、自殺や他殺など様々あるだろう。


 物語でも、同じことが言えるのではなかろうか。

 一度連載終了した作品は特別なことがない限り再連載することはないだろう。また、物語の終了の仕方にもいろいろなものがあるだろう。大変や作者の失踪、感情的理由など様々だ。

 


 そして彼女はこう考えた。

 『では、これに一体何が足りないのか。』と、

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