若者はつい、難しいものを覚えるとよくわからずに使ってしまうものですよね。ぼくもそういう類でした。この作品も、一見すると「おや」と思う難解な言葉が出てきますが、そのわからなさがかえって青春の雰囲気に合っていると思います。おそらく、この作品たちの「中の人」がいるとすれば、ずいぶんと背伸びしているなあ、きみたち、と、怒ったりせず見守るのがいちばんかもしれませんよ。