■『電撃ウィッチ』人名・用語集1
【人名】
◆安和九玲(あんな・くれい)
中学2年生に進級したばかりの日本人少年。155センチ・42キロの小柄で細身で童顔な、いわゆるショタっ子。
生まれつき祖母譲りの“金色に近い茶髪”で、それを襟のあたりで揃えたセミショートヘアにしている。
女の子に間違われることも少なくないが、口ではそれを否定しつつ、心の奥では密かにそれを喜んでおり、多少オートガイネフィリアの気がある。
生真面目で優しい性格なので人に好かれてやすい反面、やや押しに弱いのが欠点。ただし、我慢強く「継続は力なり」を体現できるのは立派な長所。
⇒アンナ・クレー・ヴォルツェフ(※)
魔導女学院研究科を優秀な成績で卒業し、気鋭の新人魔女となった8年後の“アンナ(九玲)”の姿。「電撃の魔女(エレクトロ・ウィッチ)」の異名を持ち、攻撃・防御・強化・錬成をバランスよくこなすオールラウンダーだが、特に雷系の術を多用し、異名通り電撃系魔術を得意としている(最大強度はA+~S-ランク程度だが、精密操作性と応用性はSSクラス)。
研究科在学中の“初陣”で、A級ヴォイド(モンスターみたいなもの)3体を秒殺(接敵から殲滅までおよそ30秒強)し、今の異名がついた。
その姿形は、元のアンナ(九玲)の面影を残しつつ、背丈は165センチほどに伸び、胸のサイズもD~Eカップの立派な巨乳美人に成長(無論、他の部分も完全に女性になっている)。
汎銀河魔女協会に所属する新進気鋭の遊撃魔女(レンジャー)として、銀河連盟内を飛び回り、様々な事件や事故の解決に尽力する毎日。
その一方で、プライベートでは、恋人というか婚約者(事件で知り合ったひとつ年上の男性騎士)も居て、順風満帆なエリートライフを満喫している。
※「ヴォルツェフ」姓は、とある事件を解決に導いた褒章として皇国から授けられたもの。一代限りだが準貴族扱いされる。なお、より大きな/多くの功績を上げると、世襲可能な正貴族へと昇格することもある。
◇アンナ・クレー
異世界アレフ・ジールより逃げてきた13歳の少女。孤児院出の平民(ただし、生粋の孤児ではなく、7歳の頃に両親が死んだ)。
皇国立リセンヌ魔導女学院の下等科一回生(日本で言う中一相当)で、過酷な魔力訓練プログラムを嫌がって逃亡。コッソリ盗んだアイテムによる越次元跳躍(ディメンジョンワープ)で九玲の世界(現代日本)に現れる。
外見は九玲とよく似ている(少し髪色と瞳の色が濃い程度)。実は九玲の平行存在(ソウルツイン)で、容姿だけでなく適性や資質も似通っている。ただし、家庭環境の差か、性格は九玲より我がままでクレバー(狡賢いともいう)。
また、トリプレと呼ばれる希少種族の血を引いており、思春期以前は無性(不完全な両性体)、思春期に男女どちらか希望する性別に分化する。女学院に入るくらいなので、アンナは女性分化を目指しており、入学後、実際に女性に変化しつつあった。
地球逃亡後、九玲と強制的に立場を交換し、「安和九玲」になりすまして何食わぬ顔で安和家で暮らしつつ、気楽な男子中学生生活を満喫している。
◆学院長(クロウリンデ・タイターン・カザフス)
リセンヌ魔導女学院の二代目学院長で、初代院長の実娘。院長職は世襲ではないが、優秀かつ適性があったため、結果的に母からこの職を受け継いだ。
アレフ・ジールの人類の平均寿命は100歳強で、現代地球の1.5倍程度だが、クロウリンデは54歳(地球換算30代半ば?)ながら、見た目・活力ともに40歳前後(地球換算で20代半ば)で、エル・セタドーン皇国の現役魔女のTOP10に入る実力者。
単に魔法の腕前が上手いだけでなく、魔法理論理解力や魔法教導の技量も一流。さらに、国立学院トップとしての対外的政治手腕も辣腕と言って良い。
学院長としては厳格だが、決して情がないワケではなく、非情・無情な手段はなるべく避けるようにしている。とは言え、学院の存続や生徒全員を守るためなら、「小の虫を殺して大の虫を助ける」ことは躊躇わない。
外見は、金髪翠眼で背は平均程度(165センチ)だが、巨乳でグラマラスな眼鏡美人(視力が悪いのではなく、この眼鏡は情報表示用モニター兼魔導行使補助デバイスになっている)。
◆セイラ・ニェスラント
アンナと同じ、リセンヌ魔導女学院下等科の一回生で寮のルームメイト。代々多くの魔導士を輩出してきた家柄・ニェスラント伯爵家の末娘で、一族の名に恥じぬよう頑張る努力家な優等生(学院内での素質的には中の上程度)。
外見は、平均よりやや高めの身長(162センチ)で、それなりにバランスのとれた体格の持ち主……に見えるが、実は着やせする隠れ巨乳。吊り目と縦ロールの金髪もあいまって、一見典型的悪役令嬢タイプっぽいが、実は箱入り娘のぼっち気質で、割とお人好しなチョロインさん。瞳の色は紫。
才能はあっても不真面目なルームメイト・アンナとの接し方に悩んでいたが、“アンナ(九玲)”が「心を入れ替え、生活態度を改めた」ことが分かると、途端に親身になり、半月もしないうちに「心の親友よ!」状態になる。
魔法については、回復と阻害・強化などのいわゆる“支援系”が得意だが、攻撃や防御も決して不得手ではない、アンナと同じ器用万能タイプ。
◆ルリエリ・アキュオーズ
魔導女学院の上等科一回生(高1相当)で、4人いる監督生のひとり。
背が高く(登場時から172センチある)、白に近いプラチナブロンドを腰までなびかせ、水色の瞳を持つ、すらりとした美人──と、これでもかというくらい主人公ないしヒロインちっくなルックス。本人も自覚しており、そのイメージを壊さないようクールな“出来る女”として振る舞う……が、実は素の性格は割とおっちょこちょいかつビビリな小者。
監督生らしく座学・実技ともに成績優秀だが、どちらかというと座学寄り(案外小心なので、実技ではいつも非常に緊張し、プレッシャーを感じているため)。
最終的には研究科を中の上くらいの総合成績で卒業し、皇都の民営魔導士派遣会社に就職した。ちなみに実家は、法衣系の貧乏男爵。
得意系統は水属性の召喚と防御。攻撃や回復系の術は「人並み程度には出来る」程度(ただしその基準は「(リセンヌ卒業生として)並」なので、一般から見るとそこそこ高い)。
◆ビヤンカ・ロートレック
魔導女学院の上等科一回生で、4人いる監督生のひとり。
背はやや低め(163センチ)だが、燃えるような赤毛と褐色の肌、勝気な翠色の瞳を持つワイルドな美少女。見かけ通り性格も、よく言えば大胆不敵で恐いもの知らず、悪く言えば大雑把で楽観的。即断即決を旨とし、やや優柔不断なルリエリとは対照的だが、なぜか下等科の頃から仲が良い。
文武両道……というには、座学の成績は凡庸。ただし、実技、特に攻撃系の術に関しては、学年で1、2を争う。強化や防御系の術もなかなか巧み(逆に回復や錬成は不得手)。
一応平民ではあるが、地元の旧家名家の出であり、下手な下級貴族よりも実家は裕福かつ歴史がある。
入学当初から魔導戦士(コンバットメイジ)となることを目指しており、研究科卒業後、出身惑星ネスレムの星都の防衛軍に魔導戦技官として着任した。
◇ナキア・ラルトック
魔導女学院の上等科二回生で、4人いる監督生のひとり。
常緑樹の葉のような濃緑色の髪をオカッパにし、瞳はさらに黒に近い緑。また、耳が笹の葉のように尖っている。これは、ラルトック家には、“アルフィーネ”という地球でいうエルフのような存在の血が流れているため(特にナキアは先祖返りに近い)。
善性かつ慈悲深い聖女のような女の子だが、決して偉ぶらず謙虚。それでいて、叱るべき時はキチンと叱る。そのため下級生どころか同級生にも「ママ味」を感じている者が多数いる。
魔法については、水と土、そしてその派生の“木(植物)”属性に長けており、回復と阻害にも比較的高い適性を示す。
◇リザリア・イスタルシ
魔導女学院の上等科二回生で、4人いる監督生のひとり。
蜂蜜色の金髪を短く刈り込んだ、男装の麗人風の雰囲気のあるボーイッシュな少女。真面目ではあるが、四角四面ではなく適度に融通も効かせる、懐ろの広いタイプ。
放出系の魔法は不得手だが、自己強化と自己回復能力は高く、錬成による多彩な武器を持ち替えることで戦う魔法戦士タイプ。実は、こう見えて侯爵家の長女でもあり、然るべき場所ではキチンと猫を被れる。
◇アザリア・カルダス
魔導女学院の下等科二回生。
ピンクの髪をセミロングのボブにした、空色の瞳の小柄な少女(ただし胸は大きい)。
日常性睡眠過多症という難病を患っており、唐突に居眠りしちゃうため、夢見る不思議ちゃん系に見られがちな子。親しくつきあうと、以外に大雑把かつ天然毒舌だとわかる。
魔法の才能は「歌魔法」のみにほぼ特化しており、それ以外には基礎系と初歩的な回復と感知が使えるくらい。
【用語】
◆エル・セタドーン皇国
「アレフ・ジール」と呼ばれる(地球から見ると)異世界では、人類は星の海に広く進出している。
銀河の各地で、単一~複数の恒星系にまたがる星間国家が築かれているが、その中でも特に有力なのが、このエル・セタドーン皇国である。
銀河星間国家大連盟(後述)の盟主にして発起主たる国。当然、連盟の中でも最大規模で、領土面積こそ2位だが、人口・経済規模・軍事力の3要素がすべて銀河連盟内首位。
もっとも国の歴史は連盟内では最古ではない(建国より950年ほど)。
皇国の名の通り“星皇”と呼ばれる君主がいて、名目上は最高権力者であるが、実際には立憲君主制を敷いており、「絶対的な権力」を持っている訳ではない(ただし、“権威”としては最高で、発言権も最高クラス)。
貴族制も残ってはいるが、それ自体は爵位に応じて相応の年賜金が出る程度で、「貴族だから領地を持っている」ということもなく、(建前上は)名誉職に近い。
皇国内の各可住惑星には、“星知事”と呼ばれる統括者が置かれ、この星知事が大統領的に惑星の行政を差配する。
──と、ここまで聞くと、それなりに民主的に聞こえるかも知れないが、実はそれと相反するカラクリもある。
・星知事の任期は10年。また、連投に関する制限はない。
・星知事を任命するのは皇国議会であり、議会は上院たる“貴族院”と下院たる“民主院”で構成されている。そして、多くの場合、星知事に任命されるのは貴族である。
※正確には、形式上任命するのは星皇だが、星皇のもとに提出されるリストの内容は議会が決める。
・また、貴族、特に伯爵以上の上級貴族は、一般庶民とは桁外れの資産を有しているのが普通。
以上のことから、皇国内における貴族の権威・権力というのは、未だかなり大きい。
◇ハイペルボリア
エル・セタドーンと未踏宙域の境目に位置する、いわゆる“辺境”の可住惑星のひとつ。
星知事は中央から派遣された(=土着貴族ではない)役人であり、よくも悪くもお役所仕事的な行政を行っている。賄賂や忖度などがないわけではないが少ない方で、全体的に見れば「健全な政治」と呼べる範囲。
辺境であり中央ほど最新の文物に溢れているとは言えないものの、可住区域内では、皇国として恥ずかしくないレベルの文化・文明はキープされている。
ただし、やはり辺境であるが故に、惑星全域のうちで可住面積の割合は低め(25%程度)。今回の“遺跡”も未開発地域で発見された。
※つまり、先史文明のころは、その未開発(とされている)地域にも人が普通に住んでいたということ。
◇銀河星間国家大連盟
エル・セタドーンを発起人・盟主として、今(アンナ入学年)より73年前に発足した、10の星間国家と7つの自治領から構成される組織。略称「銀河連盟」。
地球の国連などと比べて所属数が少ないように思えるかもしれないが、そもそも銀河連盟に住む人々の知る限り(つまり交流のある人類圏内)では、この連盟に参加していない星間国家は3つしかない(さらに言えば、その3つの国力を足してもエル・セタドーン1国の半分に満たない)。すなわち、まったく未知の知的生命体が遥か彼方に存在している可能性はあるものの、知られている限りの“人類”の89%が、銀河連盟に所属している。
銀河連盟の、所属国家に対する縛りや影響力は、国連よりやや強い程度で、そこまで束縛的・支配的な組織ではない。ないが……所属国の合計国力のおよそ37%程度をエル・セタドーンが占め、2位(19%)、3(11%)に大差をつけて首位を独走しているため、エル・セタドーンの流儀や意向が、連盟内で主流と見なされる傾向はかなり強い(往時の国連に於ける米国のようなもの?)。
◆汎銀河魔女協会(ベナンダンティ)
銀河連盟圏内に住む一級女性魔導士──いわゆる「魔女」のなかで、さまざまな面で「見どころがある」と認められた者がスカウトされることで成立している、超国家規模の組織。「魔女の互助と適切な勤労」を主旨としている。
業務内容的には「派遣会社」「(魔法絡みの)何でも屋」に近いが、銀河連盟自体と正式に提携している外部団体であることと、所属メンバーの実力が非常に高いことから、一般的な知名度&人気も絶大。中央を離れた地域の魔法・魔導絡みの大きなトラブル/アクシデントでは、公的機関や大企業から出動要請を受けるケースも多い。
※中央やその付近なら、その国の「国家所属魔導士」が対処するのが普通。
※平均値が優秀で、全分野そこそこ以上に出来るのが国家所属魔導士。
対してベナンダンティの魔女は一芸特化型で秀でているタイプが多い(むしろ器用万能に近いうえに電撃魔法という一芸も持っているアンナのような人材の方が稀)。
◆皇国立リセンヌ魔導女学院
エル・セタドーン皇国国家資格女性魔導士(俗称・魔女)の育成機関。中学相当の「下等科(プライマリー)」、高校相当の「上等科(スーペリア)」、大学相当の「研究科(アカデミア)」に分かれ、3・2・2の計7年を経て卒業すれば、晴れて「一級魔導士資格」を得られる。ただし、下等科から上等科に進めるのは約半数、上等科から研究科に進めるのは3割程度の狭き門である(一応、上等科卒なら二級、下等科卒でも三級資格は得られる)。
そもそも、下等科ですら厳しい入学審査があり、さらに言えば下等科入学後1年は、地味地道で苦しく拘束時間も長い基礎訓練に多くの時間を費やすことになる。
女学院自体は同名の次元航行艦「リセンヌ」内にある──というか、艦がそのまま校舎(キャンパス)になっており、学期中は様々な星系や隣接次元世界へ航行しているため、幸か不幸か「脱走」することは、非常に困難。実際、設立から70年以上の歴史を誇るが、この学校を脱走を経て自主退学にすることに成功した生徒はいない。
◆魔導制服(マギアユニフォーム、単にマギアスーツとも)
伸縮性の高いラバー状の素材でできた、いわゆる“ぴっちりスーツ”。
オレンジ色(※)の全身タイツで、胸元から肩にかけてが黄色くなったツートンカラー。手には白いロンググローブを嵌め、足には同じく白のサイハイブーツを履く。
※上等科は紺色、研究科は好きな色にカスタマイズ可
ただの全身タイツのように見えて、物理的魔法的防御力は高く、通常金属製の刃物は通さず、初級魔法程度なら8割方レジストする。
その反面、特定の魔力信号を受けることで、簡単に機能停止・硬直・拘束されてしまう。
また、地球で言うGPSのような位置発信機能もあるので、その気になれば学院側は生徒の居場所を簡単に把握できる。
ヒップの内部に特殊なプラグが設けられていて、着用時にはそれを肛門に挿し込む(これにより大便は分解処理される)。尿は直径&長さが2.5センチほどの短いプラグがクロッチにあり、それが同じように吸収分解してくれる。全身から出る汗も同様に分解処理される。簡易体温調整機能も付いているので、着っぱなしでも不快に感じることはあまりない。
魔導女学院生下等科生は、入浴時、長期帰省時などの一部例外を除き、常に魔導制服をアンダーウェア代わりに身に着けることが“義務”づけられている(上等科になると“推奨”に変わる)。
魔法実習と体育実技以外の学校生活では、コレの上に通常制服(ブレザーとプリーツスカート)を着用する。
なお、休暇時に私服を着て学院外へ出かけること自体は許されてはいるが、その際も下着代わりにグローブとブーツを除くこの魔導制服を必ず着用せねばならない(この規制が解除されるのは研究科以降である)。
【魔法/魔導関連】
・魔導術式(フォーミュラ)
「体内外の魔力をもって、原初文字(バベル)と呼ばれる27種の特殊な文字を書き記すことで、文字の組み合わせに応じた“現象”を具現化する技術」の総称。
広義の魔法の一種であり、狭義にはこの魔導術式を指して「魔法」あるいは「魔術」、「魔導」と呼ぶこともある。「魔導士」とは、魔導に通暁した者を指す。
なお、“文字の組み合わせ方”自体は単に「術式」と呼ぶ。
・描図式(レタリング)
古典的な魔法の起動手段。魔獣皮紙に、核となる魔導術式と、補助する陣図を書き込み、魔力を流し込むことで、定められた魔法が発動する。魔法の技量や魔力量が劣っていても、ある程度確実に魔法が発動するのが利点。反面、発動までに時間と手間がかかるのが短所。
他の起動手段としては「詠唱式(キャスト)」が一般的。ほかには「祈願式(プレイ)」、詠唱と祈願の中間的な方法「想起式(イマジン)」がある。
<太極閃光砲(ヤマト)>
1話でアンナが竜に向かってブッ放した、極太(ごんぶと)の熱光線を生み出す魔術。アンナが構築したオリジナル術式だが、構成が比較的簡単なので、一般公開されており、光適性4以上ある人間なら十分習得可能。
<雷剣斬舞(ライキリ)>
1話でアンナが竜を仕留めた、雷属性を帯びた魔力が実体化した剣を生み出す魔術。こちらもアンナのオリジナル術式だが、魔力バランスと操作が難しく、仮に雷適性が5あってもアンナ以外に使いこなせる人間はほぼいない。
<相互言語習得(バリガン)>
下等科一回生で習う基礎魔法のひとつ。銀河連盟内では、公用語としてエルセタ・ドーンの言語が採用されているが、各国の地元ではそれぞれの地元の言葉が存在する。そういった言語の垣根を乗り越えるための
<立場交換(チャンゲクセ)>
分類としては古代魔術に入る魔法で、解析は進んでいるが、描図式でしか発動しない。その効果は、因果に干渉して特定のふたりの“立場”入れ替えるというもの。
※古代魔術には、このようにトンデモ効果を持つ代物が多い。
<帰還(メオ・テルン)>
時空系魔法の一種。とある地点に魔術的なビーコンを打ち込み、以後、そこから遠隔地に赴いても、ビーコンを目印に瞬時に帰還できる。
<痺雷(ヴォル・テック)>
初歩的な雷系攻撃(護身?)魔法。手足の先から50~100万ボルト程度の電気ショックを発生させる、魔法版スタンガンとでも言うべき代物。なお、アンナは手持ちのダーツに気軽に付与しているが、普通はそんな簡単にはできない。
<閃光(ヘリオス)>
初歩的な光系阻害魔法。いわゆるフラッシュバンのように眩く発光する“光の玉”を敵に向かって投げつける。その際、目にした味方も一瞬視界を喪失するが、敵でなければすぐに回復する(逆に敵は、10秒程度失明&自失状態となる)。
<強壮歌(マーチ)>
歌魔法の一種。味方の物理的・魔法的な攻撃力をおおよそ2倍にし、物理防御力と魔法抵抗力も1.5倍ほどに引き上げる。
<集中歌(ゴスペル)>
歌魔法の一種。味方の命中率と回避率、状態異常耐性を大幅に引き上げる効果がある。
<吟詠歌(バラード)>
歌魔法の一種。この歌を聞いている間、味方の体力と魔力とスタミナが少しずつ回復し続ける。
<敵感知(エミネス)>
感知系の基礎魔法。自分を中心に半径20メートル程度に存在する自分と敵対する存在を、魚群探知機のような要領で感知する。
<衝撃破(スピネル)>
初歩的な風系攻撃魔法。風といっても「カマイタチで切り裂く」とかではなく、「拳大・石並の堅さの空気の塊りを時速150キロ程の速さで当てた」ようなイメージ(言うならば空気砲)。
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