盗撮した犯人を捕らえた時とある流派の投げ技をかけたら惚れられた

@kaminetu

第1話

 

 後悔や絶望それを全て燃やしてくれそうな太陽のもと俺は街を散策する。

そう今日から俺は生まれ変わるんだ。そう思うと寂しく感じた。それは今から二ヶ月前のことだがもっと前から振り返るとしよう。

 

 俺、戸口賢哉は高校を卒業し、無事大学進学を果たした俺は部活に入った。だがそこは、カッコイイ、イケテイル人材で俺は一人黙々と作業をしていた。そのためその部活もすぐに辞めて解放された。

 

 丁度その日に親からの仕送りがもらえると興奮したのが今である。すぐさま金にいかつい俺は振り込まれたかの確認はせねばなるまいと思い駆け込んだ。それに、最近は残高が増えていくのを見るたびに貯金を頑張っている自分偉いと褒めたくなる。

 

 せっかくだし気分もいいしフライドポテトを食べようと中に入ろうとした。その瞬間だった。いかつい男が俺に向かって突進してきた。

 

「おいどけ」

「誰か捕まえて」

 

 と俺に言われて俺は父から教わった華麗な投げ技を再現した。さらにその後、身動き出来なくさせて刑事らしき、言ってみたい言葉ランキングを言ってみた。

 

「17時20分37秒不審者逮捕」

「その声は賢哉君」

 

 俺の目を見て俺の名前を呼んだ彼女を俺は知っている。ここ最近女優として働いてイケテイル部活のメンバーが彼女の話をしているのを聞いたことがあった。

 

「お巡りさんこっちこっち。私のこと盗撮したの。彼の携帯を見ればわかるから」

「君お手柄だね。解放してあげなさい。後は私に任せて」

 

 俺が手をほどくとすぐに盗撮者は乱暴に暴れようとしたが警察が取り押さえて盗撮者を捕まえてくれた。

 

「君はもしや戸口道場の長男じゃなかったっけ。いや懐かしい、アンタの親父さんはいい人だったな」

「あの俺の親父は生きています。是非会いにきてください。俺は一人暮らしをしていて会いに行くのは難しいので」

「そうかまだくたばっていないか。流石戸口の怪物は健在か」

 

 そう言えば彼女は俺を知っていた様子だっただ俺は知らない。彼女は一体俺と知り合いなのだろうか分からない。

 

「あの私貴方のファンだったんです。あの私も戸口道場に入門していその前に賢哉君は直ぐに道場をやめたらしかったので会えませんでした。でも今会えて、私は運命的な出会いをしたのだと感じています。私と付き合ってください」

「ごめん僕はその想いに応えられない。俺は君のこと好きではないしね。逆に君のファンに嫉妬されたらたまったものではない。ごめんよ。だから俺を忘れていい人と付き合ってくれ」

「ダメです私には貴方しかいません。私に機会をください。必ず貴方を恋する少年にさせてみせます」

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