第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト/二十首連作部門/小麦と桃
雪月
小麦と桃
迎えた君プルプルプルと震えてた残る暑さとほのかな体温
小さな体ピンと立つ尻尾は揺れる穂だから名付けよう君は小麦
鼻に跡ケージの形にへこませてもう仕事だからねごめんねまたね
室内なんてダメだぞとおじいちゃんいつのまにかソファで添い寝
好きな言葉おやつチーズ小麦嫌いな言葉シャンプー逃げるなー
フェルト挑戦もちろんモデルは君謎の生き物に唸らないでよね
君を迎えて7年もう折り返し新しい家族は君の妹分だよ
有り余る元気はまるで桃太郎女の子だから桃子だね
あっちにパタパタこっちにパタパタ桃に振られて小麦穂パタパタ
ほんとにすくすく育つ桃サイズは負けてもお姉さんはわたしと小麦
I'mSHOCK!?鼻先ひとつでオープンさお前の身を守るため私は走り
年に二度君たちは歩くタンポポ無くならないよなぁと額撫でる父
桜の花乗せるシャッターチャンスおやつじゃないのと鼻でツンツン
我らにはお構い無しよセミファイナル前足べちべちあぁ無情
錦秋は食べることと見つけたり毎日一本さつまいもレンチン
あの歌は全部我らよ雪景色庭駆け回りこたつも占拠
まだまだ負けられないとリード張る桃が来る前は抱っこせびってたのに
小麦の避難所私の膝ちょっとあの子が元気過ぎてと訴える目
私は六十桃は十三小麦は五長すぎる寿命を分けてあげたい
まだ先だけどかならず来る涙きっと乗り越えるよ桃子もいるからね
第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト/二十首連作部門/小麦と桃 雪月 @Yutuki4324
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト/二十首連作部門/小麦と桃の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます