問わず語り

水泳の 後の国語は 眠くなる 睡魔と戦い 授業受けつつ

水泳の 後の国語は 眠くなる 睡魔と戦い 授業受けつつ

早弁を 授業中にし 見つかるか 緊張しながら 食べ続け

告白を したと噂が 流れるが 人の噂は 風の如し

親友に フラれた言われ 戸惑うも 購買奢り 慰めるかな

友達に なろう言えず 固まるも 笑み浮かべて 先越され

響く音 走れ走れと 慌てつつ なんやかんやで 青春か

冬銀河 皆（みな）で見上げ 笑い合う 寒さも何も 気にならず

紡ぐ糸 巡り会う縁（よすが）に 手を合わせ 一期一会の 時過ごし

参考書 付箋だらけの その書達 笑うことも ままならず

蝉の声 アイス頬張り 涼む夏 早くエアコン 付けと言いつつ

説教中 気まずい空気 どうするの 戦犯彼奴は 涙目で

寒すぎる 手と手擦り 息吹きて 鼻赤く染め 肉まん頬張る

体育祭 勝敗決まり 涙する 笑いつつも 己も泣き

日焼けやだ 日差し射す中 体育か 女子の日焼けは 命懸け

購買へ 急げ急げと 足進め 揉まれながらも 手にする勝利

桜咲き 切なくなるも 思い出か 離れたくない そう願う

だんだんと 授業が終わる 寂しかな 戻れ戻れと 願いつつ

お前泣く そう聞くお前も 泣くだろと くだらぬ予想も 思い出だ

いよいよか 明日は卒業 学び舎を 少しの悲しさ 胸に秘め

戻りたい そう願っても 戻れない だってそれは 過去の道