【完結】妹の裸が私の心をかき乱す
あかせ
第1話 妹の裸が私の心をかき乱す
大学2年の私、
お父さんは物心が付く前に離婚したらしいので何も覚えていない。それは絵里奈も同じみたい。
シングルマザーの環境で姉妹共に大学に行けるのは、お父さんが毎月振り込んでくれる養育費のおかげだ。大学卒業まで払い続ける約束らしい。
ちなみにお母さんは正社員で働いていて、家を留守にする事が多い。なので家事は私と絵里奈が中心だ。バイトは2人共、家事の合間に少しだけやっている。
以前バイトの時間を増やそうと思ってお母さんに相談したら「それよりも、良い会社に入れるように努力する時間を増やしたほうが有意義よ」と言われた。
そのアドバイスは正しいと判断した私と絵里奈は、その分を勉強やランニングなどの体力作りに勤しむ。体力をつけて損する事はないからね。
これからも平和で穏やかな日常が続くかと思いきや、それは意外な形で裏切られる事になる…。
ある日。私と絵里奈は、お母さんより先に夕食を済ませた。あの子が夕食を作ってくれたので、お礼として私が食器洗いをする。
その間にお風呂に入ると言っていたから、絵里奈が出たら私もすぐ入ろう。
「お姉ちゃ~ん!!」
何やらあの子の大きい声と足音がリビングに向かって来る。どうしたんだろう?
「どうしたの? えり…」
キリが付いてから絵里奈のほうを見ると、あろう事か全裸だ。タオルで隠してすらいない。女同士とはいえ気が緩み過ぎじゃない?
なんて思ったのも束の間、絵里奈の裸に目を奪われる。最後に見たのは幼稚園の時だっけ…。当然だけどこの子も色々成長してるわね。
「…お姉ちゃんの目がやらしいな~」
なんて言いつつも、満更でもない様子の絵里奈。隠さないのも変わらない。
「ご…ごめん。それより、何かあったの?」
「そうだった! 脱衣所に虫がいたんだよ! 助けてお姉ちゃん!」
「はいはい、ちょっと待ってて…」
虫退治グッズの一式を持って、1人で脱衣所に向かう。
裸で来たのは、服を全て脱いで浴室に入ろうとした時に虫を見つけた感じだと思う。絵里奈は小さい頃から虫だけはダメなのよね…。
脱衣所に入ったところ、壁に2センチぐらいの虫が1匹張り付いている、あれは確かに気持ち悪いわ…。殺虫剤と新聞紙で叩くのコンボで倒した後、叩いた新聞紙で虫をくるむ。
…よし、退治完了。絵里奈がいるリビングに戻ろう。
「お姉ちゃんありがと~」
脱衣所を出て早々、裸の絵里奈にハグされた。意識してる時に胸を押し付けないでよ。余計に気になるじゃない!
「困った時はお互い様よ」
「んじゃ、あたしはお風呂に入るね。バイバ~イ♪」
上機嫌の絵里奈は脱衣所に入っていく。
私は食器洗いの続きをしないと。再度リビングに向かう。
絵里奈の胸、柔らかかったなぁ…。食器洗いをしながらそんな事を考える。下の毛は、私と同じように手入れしてなかったし…。
って、妹の体を観て何を考えるの!? しっかりしないと!
私は煩悩を何とか振り払いながら、食器洗いを続けるのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます