魔王は死にたいらしいですが、僕も死にたいので仲良く暮らします。
灯火(とうか)@チーム海さん
第1話
ここは、魔王城。
城から発せられる、魔力は周囲をゆがめ、またとなく黒ずんでいます。
最後の、決戦の地。
のちに、ランサル平和条約が結ばれるその場所です。
「お前が…魔王……」
「いかにも。その通りだ。」
╂─╂╂╂─╂
激戦(笑)の末…
「真剣にやれよ……」
「お前がやれよ……」
一見、命をかけた戦いのように見えますが、どちらも死にたいのでこの戦いは終わりません。
「手を抜くんじゃねぇ!」
「お前も本気でやれぇ!」
「「……」」
実力が、拮抗しています。(笑)
どちらが先に折れるのか…
「なぁ、勇者よ。」
「な、なんだ…?」
「お前、まさか死にたいのか?」
「…あぁ。」
「「……」」
「え?お前も?」
「うん、そうなんだよ。」
「「わーはっはっは!」」
この2人。何だか気が合いそう…?
╂─╂╂╂─╂
「ところで、お前自殺はしないのか?」
「いや、強くなりすぎてね。自殺できないんだよ。」
「なるほど、我と一緒か。」
「う、うん…」
しばらくの沈黙……
「禁忌魔法を試してみるか?」
「なんだ、それ?」
「命を使って、行使する魔法だ。」
「同時にやるか。」
「よし、やろう。」
「「
ここで、解説!
今行使した魔法は
この魔法は、自分を殺し、相手と魂を入れ替えて自分だけ魂が生き残るというものです。
今回は、勇者と魔王の仲間が入れ替わり、かつ抜け殻となら死ぬはずだったのですが…
2人の生命力が高すぎて両方生き残ったので、「僕たち(私たち)、入れ替わってる⁉︎」となるのです。
解説、終わり!
「僕たち(私たち)、入れ替わってる⁉︎」
「いや、どうなって…」
「とりあえず、もう一回やってみよう!」
「「
「僕たち(私たち)、入れ替わってる⁉︎」(既視感)
「いや、戻ったのか…」
「よかった…」
しばらくの沈黙……
「よくなくないか?」
「そうじゃん! 死ななかったんだから意味ないじゃん!」
そして、沈黙……
「「逃げよう。」」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます