第3話 魔の手がのびて。
変わり映えしないが平和な毎日だった。
そうあってほしかったのに。
もう遅かった。。ーーフィーヨルドーー死亡前の一言。
ーー○○○ーーー
暗殺者ハーベットは変装も得意だ。
たまたま森奥にて迷い込んだ冒険者になりすまして銀の若者の方がいない時をねらいフィガロに近づく。とある任務の遂行のために。
『龍ファリスト教団の魔術使い』の毒薬を盛って怪物になるのを待つだけだ。
ーーフィガロ視点ーー
ーーー??冒険者というから匿ったけれど、よくよく考えたら私のことを探している異端者かもしれなかった、、ー!!馬鹿か私は!!
身体が焼けるようにも熱く、凍えるようにも寒く、、、思考が回らない!!
いたいいたいいたいいたい!!助けてフィーヨルド!!
いや!だめだ!!帰ってくるな!!危ない!!逃げてくれ。ーーーああそんなことも伝えられない!!
冒険者と言っていた男(と名乗っていたが、、、実はこいつは女性だろう)が冷淡な目つきで私を見ている。
その時、、、小さく悲鳴が聞こえた。私の名前を必死になって訴えてくる。
フィーヨルドの声だ!そう気づくと意識が上がってきた。
思考が鈍ってきたはずなのに急に頭が冴えた。何かに入れ替わりした気分だ。例えるなら海で溺れそうで息が詰まってたのが、、、急に息を吸うことができたような。なぜだろう。
パチパチパチパチパチパチ
小さい拍手の音。
視界が大きくなっていた。人間の視界ではない?下の方で冒険者と名乗った異端者がいる。
彼(彼女)は言う。「あなたはこれからレガート王国を滅ぼすでしょう!!美しき龍よ!!」
私の腕には血まみれのフィーヨルドだ。
そこで私ーーフィガローーの意識は途絶える。
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