義妹はお兄ちゃんのことを勘違いする【短編】

野口マッハ剛(ごう)

中二、メイ。大学一年、アキラ。親の再婚。

 中二のメイは今日も学校から帰宅して、義兄のアキラと二人きりのリビングでマンガを読んでいる。


 二人は親の再婚、メイはお父さんの、アキラはお母さんの連れ子である。


 義妹のメイはお兄ちゃんになったイケメンのアキラを普通に接している。しかし、義兄のアキラは義妹のメイのことを好きなようだ。ロリコンである。


 けれども、メイは勘違い系義妹なのである。


「メイ、何か困ったことがあれば、すぐにお兄ちゃんに言うんだぞ?」


 困ったこと、メイはお兄ちゃんのアキラにこう言う。


「アキラはお兄ちゃんだよね? それじゃ、あたしのお菓子を買って来て?」


「良いぞ! 買って来るね!」


 お兄ちゃんのアキラはメイのパシりに使われた。


 そして、すぐに帰って来たアキラ。買い物袋いっぱいである。


 ここで、義妹のメイの勘違いが発動する。


「お兄ちゃん、家族の分も買って来るなんて優しいね!」


「え? いや、これはメイの分だぞ?」


「それ全部? あ、お腹いっぱいかも?」


 とまあ、こんな感じで義妹のメイは勘違いでお兄ちゃんのアキラを振り回していた。


「メイ、オレはメイのことが好き!」


「え? お兄ちゃん? あたしのことを小動物のハムスターみたいに思ってくれているの? ありがとう、あたしもお兄ちゃんのことを好きだよ!」


 すると、アキラはメイを押し倒す。このロリコンめ! 何をするつもりだ⁉️


「メイ、オレはもう我慢できない」


「お兄ちゃん? あたしはお菓子じゃないよ?」


「違う! オレはメイのことが食べたい!」


「だーかーらー! あたしは食べ物じゃない!」


 と、そこに両親が帰って来た。ロリコンお兄ちゃんはメイを押し倒していたので、家族会議が行われたという。


 ロリコンめ! ダメだぞ! 終わり(笑)


(タグに胸キュン、トゥンクとか言っている割にはそんなにだった(笑) 読んでくださって、ありがとうございます😊)

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