第13話 朝チュン→朝シャン
ほぼほぼ夜明けと同時に目を覚ました。隣には全裸のりなりー。ここまではいつも通りなのだ……いつも通りなのだが、下腹部がちょっとつっぱった感じ。少しべたつきもする。汗だけのせいじゃない。そうだ、りなりーと一線を超えたのだ。
「でも、りなりーのあそこは触ってないし……ギリギリセーフ……なわけないか」
おかしいな、りなりーと夏に向けてアンダーヘアを整えようみたいな話をするつもりだったのに、気付けばおっぱい揉んでご褒美えっちしてしまった。
「ふみゅ……ぅ……すぅ」
りなりーはまだ目を覚ましそうにない。まぁ、りなりーはよく食べてよく寝る子だからね。どうしよう、えっちにも貪欲になったら三大欲求コンプリートだね。
りなりーのおっぱいを枕に二度寝しようか悩む。シャワーを浴びたい気持ちも当然ある。あまりギリギリの時間になるとシャワーを浴びる人が増えてしまう。身だしなみとして朝シャンする人も当然いるのだが、桜花寮だとルームメイト同士でえっちする二人もそれなりにいるわけで、えっちした翌朝はシャワーを浴びたいだろう。
「りなりー、起きて。シャワー浴びに行こう」
「むぅ……ふわぁ……おはよー」
寝ぼけ眼のりなりーにハグされる。ひんやりしているけど、あったかくもある。そのまま押し倒されてしまう。りなりーの顔が迫ってくる。
「えへへ……おはようのちゅー」
唇を重ねるだけの優しいキス。それだけで昨夜を思い出すスイッチになるのだが、ここは全力で散らばった理性を引き寄せて我慢する。今日が休みだったら全力で流されていただろうけど、この後は普通に学校があるのだ。期末試験が終わったら速攻で夏休みというわけではない。ぐっと堪えてりなりーにジャージを着せる。
「ほら、シャワー行こ」
桜花寮の大浴場は朝も使えるが、当然ながら湯舟のお湯は抜かれている。とはいえシャワーブースだけでもそれなりに用意されているから脱衣所には既にちらほらと人の姿もあった。やたら距離感近い二人組もいて、昨夜はお楽しみだったんだなぁとこれまでは他人事として見てたのに、私たちもとうとうその仲間入りということだ。
「髪洗って~」
まぁ、髪を洗ってあげるくらいはいつも通りかなぁ。
「背中も~」
背中だってたまに洗ってあげてたよなぁ。――でもねぇ。
「こうた~い」
りなりーに背中を流してもらうこともこれまで何度かあった。しかし、
「あ、あの、りなりー?」
「えへへ、かじゅ嬉しい?」
これまでは普通にボディタオルで背中を洗ってくれていた。その過程でおっぱいが当たっちゃうことは、りなりーの大きさなら当然というか、仕方ない部分だっと思うのだが。
今はもう完全に密着しており、りなりーのおっぱいで背中が洗われているあげくに……りなりーの手が私のお腹や胸を撫でる。その手がすーっと太ももの付け根に伸びてくる。
「今夜も……したいなぁ」
あぁ、私はどうやら眠れる獅子を目覚めさせてしまったみたいだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます