041 監察官(9)正しい場所に連れていく仕事
応接室に、モンテマニー侯爵が戻ってきた。
モンテマニー侯爵
「お待たせしてしまったな。
わたしが父上の
メクバール執事
「これもひとえに、侯爵様の
モンテマニー侯爵
「ルナ殿、紅丸殿、黄庵殿、青兵衛殿。
すでにお分かりいただいたと思うが、
これからも続けて欲しいと思っている。
おっと、その前に、メクバール。」
メクバール執事
「はっ、
モンテマニー侯爵
「一般人が、ひと
ルナ殿たちの技量と成果を考えると少ないかもしれないが、わたしとしても何度も依頼したいので、その金額で納得して欲しい。」
ルナ
「ありがたく
紅丸
「生活費や武具代の
黄庵
「医術の研究費の足しに致します。」
青兵衛
「商売の元手の足しに致します。」
モンテマニー侯爵
「今後の相談をしたいのだが・・・」
ドアがいきなり開けられた。
衛兵
「失礼します。
外に、【勝利の
メクバール執事
「軍勢の数は?」
衛兵
「約500名。」
メクバール執事
「それなら、こちらの6分の1くらいだが?
強力な武器を持っているということですか?」
衛兵
「【黒い
モンテマニー侯爵
「ルナ殿、紅丸殿、黄庵殿、青兵衛殿。
お疲れのところ、申し訳ないが一緒に来ていただきたい。」
ルナ
「みんなもいいね。」
紅丸、黄庵、青兵衛
「「「はい。」」」
◇
ボクは戦場を見て、目を疑った。
多くの兵が、吹っ飛ばされている。
衛兵
「侯爵様、あれが黒い円月刀です。」
黒い円月刀を持った
よろいの騎士
「
剣の
紅丸
「あれは、
ルナ
「紅丸? 相殺できそう?」
紅丸
「タイミングを合わせて、
衛兵
「侯爵様、あれが黒い円盤です。」
美しいドレスの女性
「
美しいドレスの女性がポーズを決めると、まばゆい光が放射されて、100人くらいが吹き飛んだ。
紅丸
「あれを跳ね返す手段はありません。」
ルナ
「ボクも無いよ。
どうしようかな?」
イウラ《ガイド音声》
「もしかして、ピンチですか?」
ルナ
「うん、コモンルーンだけでは苦戦するね。
マインルーンを使えれば良いんだけれど、まだ使えないと思う。」
イウラ《ガイド音声》
「ルウナ、時間を
待っててね。
戻ってくるからね。」
青兵衛
「黄庵先生は、どうですか?」
黄庵
「あの光を夜間の
青兵衛
「じゃあ、
ルナ
「そうなるね。」
モンテマニー侯爵
「ルナ殿たちに
いや、勝てなくても
ルナ
「みんな乗りかかった船だ。
覚悟はいい!」
紅丸、黄庵、青兵衛
「「「はい。」」」
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