ESCAPE

「あそこ?」

「ナギ?」

「あれ、誰だっけ?」

「あんなヤツいたか?」

「あ~、いつも隅で寝てる。」


「そんなナギを皆さん仲間に入れてあげてください!皆仲良く!これ重要で………」


「ちょっと来い!」


「ナギ?ちょっと?痛い!痛いんだけど?」






ガチャン。


「説明してもらおうか。」


「何で怒ってるの?」


「当たり前だろ!何でお前が学校に来てるんだ!?」


「やっぱり吸血鬼たるもの主人を守らないといけないから!」


「本音は?」


「ナギに生きる目的を見つけてもらうために」


「必要ないんだよ!お前は家でずっとニートしとけよ!」


「私活発だからね!」


「活発な吸血鬼なんて聞いたことないから。てかお前日差しは大丈夫なのかよ?」


「大丈夫じゃないよ?」


「じゃあ何で来た?」


「だから主人を守らないといけないから!」


「お前が吸血鬼だってバレた方がよりめんどくさいんだよ!」


「大丈夫だよ!私に抜かりはない!」


「鏡にもうつらないヤツが何言ってんだよ?マジ…」


「ともかく、これから夕凪 レイナとしてよろしくね?ご主人様?」


「もう捨てたい!このダメ吸血鬼!」

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