なんでだ
自殺するまで……?
その言葉に、耳を疑った。
こいつはどうやら、俺を自殺させる為に俺も付き合ってるらしい。
そして浮気相手が誰なのか、すぐに見当がついた。
琉。
これしかない。
そして俺はそのまま泣き崩れて寝落ちした。
──くっさ!
取り敢えず、吐瀉物やその他諸々を処理して俺は大学に行く。
正直に言おう。
死にたくなった。
元々生きててもどうしようもない人間なのは分かったけど、こんな風に現実を見せられるとは思わなかった。
俺は弱虫だ。
弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。弱虫だ。
そして泣き虫だ。
泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。泣き虫だ。
ああもうダメだ。
これも琉の計略通りだと考えると泣いてしまう。
俺は最初から誰からも好かれて無かったんだな。
恋が優等生だったのも、俺を助けたのも、父親の英才教育だと知ると悲しくなる。
琉は俺が嫌いで、俺も琉が嫌いだ。
仲の良い双子では無かった。
それ以上に……。
なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで? なんで?
な ん で ?
なんで俺を騙したんだよ!
なんで俺を騙そうと思ったんだよ!
なんで俺を好きって言ったんだよ!
本当にふざけるな!
人の純情を騙しやがって!
この女狐が!
あーあ、俺もう生きてる意味ねぇわ。
「類くん、酔っちゃうとホント私ってダメだね。普段もガサツだけどさ」
もうダメだ。
誤魔化したって、昨日精液が股から溢れていたのは言い訳出来ないぞ。
ああ、もう、どうでもいい。
ふざけるな。
なんでだよ。
殺すぞ。
俺を。
恋は琉と幸せになればいいだろ。
「なぁ、恋……お前、浮気してるだろ」
「してたら?」
先程の態度とは一変して、しらっと怒気を含ませながらいう。
“してたら?”
「お前、双葉 琉と浮気してるだろ」
「うん。だって琉の方がカッコいいじゃん」
「だったら俺と別れろよ」
「やだ。あたしが浮気してちゃダメなんて誰が言ったの? やめて、そういうこと言うの」
こいつ、ついに素面でも『あたし』を出して来やがった。
悪びれる様子もなく、昨日酔って言った内容も覚えてるんだろうな。
「覚えてんのか? お前」
もう俺は止まれない。
この女狐を仕留めないといけない本能に駆り立てられてる。
あのクソ親父や琉と同じになってしまう。
──っ!!
「いたっ!! やっぱり、虐待された子供って……」
「うるさい、喋んな」
──。
「また殴った! ふざけんな訴えてやるからな!」
──
「痛いほんっとうにいったいんだけど!」
──、──、──
「やだ、ゆるして、もうやだ」
──、──、──、──、──
「頭おかしくなる! 痛い! 辞めて! 死ぬ!」
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい
「あ、やだ! 死ぬ! 無理! あがっ!?」
黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ黙れだまれ!!!!!
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ねッ!!」
「……うっ、あ、あ……」
──ハッ!
俺は何をしているんだ。
目の前には血まみれの恋。
「ハァ……ハァ……」
心臓の音が嫌でも聞こえる。
ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるな。
呼び鈴が鳴った。
警察か?
血を洗い流し、服を着替えた後、恐る恐るドアを開ける。
俺は恋を殺したわけじゃない──っ!
「よう、類」
そこに立っていたのは、金髪ツーブロックで褐色の双子の弟……双葉 琉だった。
「あ、あ、あ……っ」
「きっめぇな。AV男優かよっ」
気付いたら両腕をクロスしていた。
「恋、どうなってる? まあ、匂いから察するにお前もあのクソ親父と同じになっちまったってとこか」
あ……あ……あ……。
終わった。
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