マーセナリーは今日も護衛の任務へつく

水瀬 若葉

第1話 傭兵は依頼を受ける

傭兵、その職業は依頼を受けてその任務を遂行する兵士のことだ。


俺はその傭兵という職業をしている。対人はもちろん対獣でも戦えるし、特性の武器もある。


今日、俺に変わった依頼が入ってきたのだ、依頼主は15歳ぐらいだろうか?そのぐらいの少しあどけなさを感じる少女、なぜそんな少女が俺に依頼を?と思ったが一応依頼内容だけは聞いておこう


「で、お嬢さん君が俺に求める事、つまりは依頼内容はどんなのなんだい?」


「はい、ですが話す前に少しお話をさせてください、貴方は学園都市クラウンシティを知っていますか?」


「あぁ知っている、高度教育が先進的に進められている学園都市だろ?それがどうした?」


「知っているなら話は早いです、私は1ヶ月後にクラウンシティ内の学院、ランドール女学院に通うんです。ランドール女学院は知っての通り全寮制の学院で、かなりの高度教育が行われています。そして、ランドール女学院では護衛の同行を許可されています。そこで、貴方に私の護衛をしていただきたくお願いしました。」


なるほど、理には適っている、俺にでも名が知れ渡っているランドール女学院だがあそこは、護衛をつれてくる女子生徒が多い、護衛は自身の学園での地位を盤石なものにするからだ、そして、護衛を連れてくることの1番のメリットは年に一度行われる学園対抗戦だろう、あそこでは生徒とその護衛による、対抗戦が行われる、この少女はそのイベントに参加する目的と、あと安全のために俺に依頼したんだろう。


「いいだろう、さて、では依頼内容と依頼料のすり合わせをしていこうか?」


「はい、私の依頼内容は、3年間の学園都市での護衛です」


「ではそれでいいだろう、で、肝心な依頼料の話だが」


「前払いで2000万、完全なる依頼達成報酬で1億用意してあります」


「おーけー、その内容だったらこちらもそれで納得だ、ではこの契約書にサインをしてくれ、それで依頼を正式に契約できる」


「はい……書きました」


「よし、それでは依頼を承った。今から準備することはあるか?」


「そうですね、では私の家に来てくださいませんか?」


「わかった」


         §

そして、俺は現在


女装させられていた


「なんで俺が女装する羽目になるだよ!?」


「それはランドール女学院が女子校だからですね、護衛も女性である必要があるので、大人しく女装して身も心も女の子になっちゃってください」


流石にこの俺でも女装には抵抗感がある。


「しかも何でこんなレベルが高いんだよ」


そう、俺の女装は意外にレベルが高かった、側から見たら完全に美少女だった、元々の俺の身長が153と低いのもそれを際立たせていた


「私より可愛いかもしれない」


「それは嬉しく無いな、あっでもスカートは都合がいいかもな、長めのだったら俺の武器が入れやすくなる」


「わかりました、動きやすくて武器を隠しやすい可愛い服をオーダーしときますね」


「ありがとう、よし、じゃあ準備すっか」


「あっ、その前に、まず女らしい言葉遣いを覚えてくださいね?」


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