第9話 いただきます!

ルカの襲撃騒動の夜。

家に帰って来た俺とルカは晩飯の支度を共にしていた。


俺も料理はある程度だが出来る。

母さんの手伝いをたまにだがしているくらいだから・・・。


今日の献立は、焼き鮭にマヨネーズをかけたサラダ、そして白いご飯だ。


「いただきます!」


焼き鮭は切りやすい方が食べやすい。

そう思い身を箸で切ってみると、切れた。

これをごはんと一緒に食べると美味いんだよな!


だが、ふと思った。


これもルカが焼いてくれたんだよな・・・。


ルカの作ってくれた飯を一緒に食べてるのって、マジで夫婦みたいじゃねえか・・・。


いやいや!

何考えてんだ俺は!?

この家には父さんと母さんもいる!

そうだ!これは同棲ではない!

いや同棲に近いか・・・


「涼くん?お口に合う?」


「え?あ、ああ美味いぞ!」


「よかった~!また一歩お嫁さんに近づけた!」


まったく、相変わらず能天気なやつだな・・・。





夕食を終えた俺はルカと食器洗いをしていた。


「涼くん・・・」


「ん?」


「今日は本当にありがとうね・・・」


さっき助けてやった事か・・・?


「な~に!のことをしただけだよ・・・」


急に改まってるかは俺に礼を言った。

よっぽど怖い思いをしたんだろうな・・・。





洗い物が終わっておれは 風呂に入った。

一仕事終えた後の風呂は良いな・・・。


それにしても・・・。

ルカに酷い目を負わせるなんて・・・。

やっぱりいるんだな・・・。

ルカにとかする奴って・・・。


「ん?」


風呂場のドアが急に開いた?

一体誰って・・・!?


「涼く~ん!」


「る、ルカ!?なんでお前・・・!?」


「私も一緒に入る!」


はあああああ!?


おいおい!

いいかげんにしてくれよ・・・。

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