第9話 いただきます!
ルカの襲撃騒動の夜。
家に帰って来た俺とルカは晩飯の支度を共にしていた。
俺も料理はある程度だが出来る。
母さんの手伝いをたまにだがしているくらいだから・・・。
今日の献立は、焼き鮭にマヨネーズをかけたサラダ、そして白いご飯だ。
「いただきます!」
焼き鮭は切りやすい方が食べやすい。
そう思い身を箸で切ってみると、切れた。
これをごはんと一緒に食べると美味いんだよな!
だが、ふと思った。
これもルカが焼いてくれたんだよな・・・。
ルカの作ってくれた飯を一緒に食べてるのって、マジで夫婦みたいじゃねえか・・・。
いやいや!
何考えてんだ俺は!?
この家には父さんと母さんもいる!
そうだ!これは同棲ではない!
いや同棲に近いか・・・
「涼くん?お口に合う?」
「え?あ、ああ美味いぞ!」
「よかった~!また一歩お嫁さんに近づけた!」
まったく、相変わらず能天気なやつだな・・・。
◇
夕食を終えた俺はルカと食器洗いをしていた。
「涼くん・・・」
「ん?」
「今日は本当にありがとうね・・・」
さっき助けてやった事か・・・?
「な~に!当たり前のことをしただけだよ・・・」
急に改まってるかは俺に礼を言った。
よっぽど怖い思いをしたんだろうな・・・。
◇
洗い物が終わっておれは 風呂に入った。
一仕事終えた後の風呂は良いな・・・。
それにしても・・・。
ルカに酷い目を負わせるなんて・・・。
やっぱりいるんだな・・・。
ルカに嫉妬とかする奴って・・・。
「ん?」
風呂場のドアが急に開いた?
一体誰って・・・!?
「涼く~ん!」
「る、ルカ!?なんでお前・・・!?」
「私も一緒に入る!」
はあああああ!?
おいおい!
いいかげんにしてくれよ・・・。
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