第4話 一緒に住むって!?
「はあ!?ルカが家に!?」
ーー事のはじまりか俺とルカが家に帰って来た数分前に遡る。
リビングにて、ルカの母親と俺の両親、そして俺とルカを含めてある話をしていた。
「え?海外に?」
「ええ、実は来週から長期で出張に行かなきゃいけなくなってしまったんです」
唐突過ぎるだろ!
「ちょっと待ってくださいよ!それじゃあルカはどうなるんですか!?」
「実はその事なんだけど、涼太くん、私が出張している間、ルカをこの家に居させてくれないかな?もちろん生活費はちゃんと出すから!」
「なんだ、そんな事か、それなら・・・え!?」
何だ?
聞き間違いか?
ルカを家に?
ちょっと待てよ・・・って事は・・・?
「お母さん、それってつまり、私涼くんと一緒に住むって事?」
「ええ、そういう事になるわね!」
「はあ!?ルカが家に!?」
全く状況がつかめねえ!?
いきなりすぎだろ!
ルカと
父さん、母さん何か言ってやってくれ!
「それはいいじゃないか!」
「ルカちゃんが家に住むなんて、なんだか賑やかになりそうねえ、涼太!」
「おい!!なにあっさり受け入れてんだよ!!」
何だこの親はよお!?
能天気過ぎんだろ!!
そんなあっさり決めていいのかよ!
いくら親同伴とはいえ、俺とルカが同じ屋根の下で暮らすってどういう状況だよ!
そりゃ、ルカの母さんがいなくなりゃルカは1人ぼっちになっちまうし、だからってよお・・・
「ごめんなさいね、でもこんな事、皆さんにシカ頼れなくて・・・」
「え?」
「うちは母子家庭だから、ルカに寂しい思いさせたくなくて・・・」
そうだった、ルカは親父さんが出て行ったから、いつも1人だったんだよな・・・。
仕事の都合とはいえ、ルカからしたら母親もいなくなるのは耐えられねえかもしれねえ・・・。
仕方ねえか!
「分かりました、ルカの事は俺に任せてください!」
「ありがとね涼太くん!」
「涼くんと一緒に住めるなんて!し・あ・わ・せ!これって、新婚さんみたい!」
「おい!」
親がいる事忘れるな!
それにこれは別に如何わしい事なんてない!
親が決めた事だ!
俺は屈しないぞ!!
こうして俺とルカの同居生活が始まろうとしていたのだった。
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