さよなら耳飾り

能魅

さよなら耳飾り

さよなら耳飾り

とても似合ってたよ


必死こいて駆けまわって

お前がいたらと灰皿は山


いつになく酔っぱらって

眠った顔のあどけなさで

心かっ攫う憎いもんだよ


片方落ちた耳飾り

忘れて迫った昨日

境界線のなくし方

瞳に焼きつけよう


テレビも切って溺れだす

愛しているを伝える前に

そんなものいらないだろ

澄んだ瞳が映してやまぬ

街の幻を今だけ消そうか


あゝさようなら耳飾り

お前の体温分けてくれ

















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

さよなら耳飾り 能魅 @noumi6

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ