第12話 新たな夢

展示会が成功裏に終わった翌日、翔太は達成感に包まれながらも、新たな目標を考え始めていた。彼の心には、これからどんな作品を作っていこうかという期待と興奮が満ちていた。朝の光が差し込む部屋で、翔太はスケッチブックを手に取った。


「次は何を描こうか…」と独り言をつぶやきながら、彼は新しいデザインのアイデアを練り始めた。展示会で得たフィードバックを元に、さらにクオリティの高い作品を目指そうと決意した。


事業所に向かう途中、翔太は彩子に会った。「おはよう、翔太くん。昨日の展示会、本当に良かったね。」


「おはよう、彩子さん。ありがとう。みんなの作品が評価されて嬉しかったよ。これからも頑張ろうね」と翔太は答えた。


「うん、私ももっと良い作品を作りたいと思ってる。次の目標は何か考えているの?」と彩子は尋ねた。


「まだ具体的には決まってないけど、新しい技法やデザインを取り入れて、さらに魅力的な作品を作りたいと思ってる」と翔太は答えた。


事業所に到着すると、田中さんが迎えた。「おはよう、翔太くん、彩子さん。昨日の展示会、本当にお疲れ様でした。今日はゆっくりと休んでくださいね。」


「ありがとうございます、田中さん。でも、次の作品のアイデアが浮かんでいて、早く取り掛かりたくて」と翔太は笑顔で答えた。


「それは素晴らしいね。次の展示会に向けて、どんな作品を作るか楽しみだよ」と田中さんは応援した。


翔太は作業室に入ると、スケッチブックを開いて新しいデザインに取り掛かった。彼は展示会で感じた手応えを元に、さらに緻密なデザインを目指していた。姫路城の風景や街並み、自然の美しさを取り入れたデザインを描き始めた。


昼休み、彩子が翔太の隣に座り、彼のスケッチを覗き込んだ。「すごく素敵なデザインね。次の展示会でもきっと大好評だと思うよ。」


「ありがとう、彩子さん。あなたも新しい作品に取り掛かってるの?」と翔太は尋ねた。


「うん、次は少し違ったテイストの手芸に挑戦してみたいと思ってるの。もっと多くの人に喜んでもらえるような作品を作りたいんだ」と彩子は答えた。


その午後、翔太は新しいデザインを完成させ、次のステップに進む準備を整えた。彼は自分の成長を感じながら、新たな挑戦に向けて心を高ぶらせていた。


夕方、作業を終えて事業所を出ると、翔太と彩子は一緒に帰り道を歩いた。姫路の街は夕日に染まり、美しい景色が広がっていた。


「翔太くん、これからも一緒に頑張ろうね。お互いに刺激し合って、もっと素晴らしい作品を作り続けよう」と彩子が言った。


「もちろん。これからも一緒に成長していこう。姫路の風が、新たなインスピレーションを運んでくれるはずだよ」と翔太は答えた。


姫路の風が、二人の心に新たな夢と希望を運んでくれる。翔太の物語は、これからも続いていく。日々の小さな一歩が、大きな成長へとつながるのだ。

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