忘れた失敗
天川裕司
忘れた失敗
タイトル:忘れた失敗
▼登場人物
●サリー:女性。年齢不詳(それなりに歳は食ってる)。犯罪のエキスパート(殺し屋)。
●ケネス:男性。50歳。ベテラン刑事。サリーを追って居る。
●トム:男性。35歳。ケネスの助手。サリーを追って居る。
●ドクター:男性。48歳。サリーの主治医。
●ジョージ:男性。36歳。犯罪者。サリーに恨まれて居る。
●アパートの管理人:男性。55歳。ジョージが住む簡易アパートの管理人。
▼場所設定
●街中:カリフォルニアのある街中のイメージで。
●それぞれの場所:犯行現場や安アパートもそれなりのイメージでOK。
イントロ〜
人は歳をとっても犯罪を犯すものでしょうか?
確かにそう言う例もありますが、
思わぬハプニングがそう言う時も起こるもの。
メインシナリオ〜
ト書き〈捜査〉
トム「またやられました」
ケネス「同一犯の手口か」
トム「おそらく」
ケネス「じゃあ、あいつだな」
ケネスは腕利きのベテラン刑事。トムはその助手。
2人は今、凄腕の殺し屋の行方を追っている。
その殺し屋の名前はサリー。そう、なんと女である。
サリーは自分の犯行現場に絶対証拠を残さない。
これまで何件もその同じ手口でやってきている。
でも彼女は2つミスを犯していた。
それはかかりつけの病院を変えなかったこと。
そしてその病院が警察にすでにマークされていたこと。
ドクター「ええ、そうです。なので今は、その症状が顕著に出始めているかと」
ケネス「そうか。じゃあ一種の賭けだがやってみるか…」
警察はすでにサリーのヤサもマークしていた。
トム「我々が欲しいのは証拠ですからね、それも現行犯が1番ありがたい」
ケネス「…そうだ、現行犯だ」
ト書き〈結末〉
サリーこと彼女の部屋にある日、写真が置かれていた。
彼女の唯一の子供と彼女が写っている写真。
そして今回、彼女が殺した被害者・ジョージの写真も一緒に。
ケネス「このジョージが、彼女の息子を殺した。なびく事を祈るしかあるまい…」
そしてケネスは、かつてジョージが住んでいたアパートに電話した。
ト書き〈ジョージが住んでいた安アパート〉
サリー「彼、居る?」
アパートの管理人「え?ああ、居りますよ。さっき帰ってきたところです。今頃シャワーでも浴びてんじゃないですか?」
サリー「そう。行って脅かしてやるわ♪」
アパートの管理人「今日もお楽しみ?」
サリー「フフ♪」
サリーはジョージの居所を突き止め、彼の恋人を演じ、懐に入った。
これはジョージが消された時と全く同じ展開。
この時点であの一種の賭けは報われた。
ト書き〈ジョージの部屋〉
彼女がジョージの部屋に入った瞬間…
ケネス「サリーだな。お前を現行犯で逮捕する」
トム「感情が、お前の1番要(かなめ)となる記憶を消してくれていた。本当に、奇跡的な逮捕だ」
エンディング〜
いくら犯罪のエキスパートでも、やはり歳には勝てないようですね。
おっと、老若男女問わず、犯罪に身を染めてはなりません。それでは又。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=EijfWWLZEVs&t=64s
忘れた失敗 天川裕司 @tenkawayuji
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