Gladiolus…

理緒

I…


『好き… 貴方が好き…』


そんな思いはいつからだろう…

あなたにただ逢いたくて…

でも… 逢えなくて…

逢った時には上手く話せなくて…

素直に甘えられなくて…


貴方に振り向いて欲しくって…

貴方だけの寵愛が欲しくって…

貴方の好きな物を沢山集めて与えて…

でも、僕は空っぽで…


貴方に触れてる時は愛おしくて…

頭の中は貴方で埋め尽くされて…

どんどん、僕は依存して、壊れて…


お願い… せめて…

LINEくらい返してよ…


真っ赤に燃え広がった僕の腕は…

次第に痛みを増しながら青紫へ…


これは貴方を愛した証。


全然痛くない。

でも、時たま痛むの…

それは貴方の事を考えた時。


僕の心は、恐らく痛みという形で、

僕の身体のどこかに現れる。


見えない痛みを可視化してるだけ。

ただ、具現化しているだけ。



『僕は貴方が好き。』

それを可視化してるだけ。


ねぇ 逃げないで受け取ってよ…

貴方に危害はあたえないから…

僕を見て…

僕を好きになって… 求めて…


歪んでてもいい…

狂っててもいい…

どんな形でも構わない…

僕は貴方が好きなの…

ただ 好きなだけなの…


女の子はよく花に例えられるけど…

僕はそんなに綺麗でも、

美しくでもないけれど、

でもね…

貴方を追いかけてる時の僕は、

貴方に恋心を抱いてる時の僕は、

貴方を考えてる時の僕は、

その瞬間だけでいい…

1人の女の子として…

美しくありたいと思うのは僕のエゴですか?


格好良くなんて決して生きれないし、

かといって素直にも生きれないけど、

せめて貴方の胸の中だけでは、

1人の女の子として素直に泣き、

甘えたいのです。

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