第3話

俺は必死に、探す。


義姉「何してるの!!ちゃっと汚いわよ」


義妹「そうだよ、うわぁ、最悪」


義母「優、いい加減にしてしなさいよ」


捨てられる前に、せめてこれだけは


もうフィギュアは形も崩れて、折られて、ポスターは汚れてあともない。

だけど、あれだけは


「・・・ない。ない。」


義母「ちょっと、何を探しているのよ!!汚いから辞めなさい」


辞めるわけがない。あれだけはあれだけは見つけないと

 

義妹「辞めて本当に汚いなぁ!!もう!」


義姉「だから、何を探しているのよ」


ないない。


ダメだ。あれだけはあれだけは


義母「ちょっと、だから何を探してるのよ。わかったからそれだけは残してあげるから」


そんな声に、俺は希望を感じる。


優は土下座をして頼む

「お願いしますーーというゲーム機だけは残しておいてください」


義妹「それってもう、とっくに捨てたよ」


優「えっ、」


義姉「そうね。はじめに割ったわよね。」


「そ、そんな・・・」


義妹「ちょ、泣かないでよ。たかがゲームを壊されたくらいで」


義姉「そうよ。、うわぁ、マジで引く。きも」


義母「優もちょっとは」



この家族は知らないが、そのゲーム機はお父さんにもらったプレゼントで、もう形見になる筈だった。


さらにそのゲームには写真の保存機能も入っており、前の家の写真を飾るのは少し気が引けるから、そのデータの中に入れておくことにしたのだ。


「・・・大切な形見だったのに」


義妹「えっ?」義姉「形見??」義母「・・・あ」


義母だけは、思い出す。


優と初めてあった時に手にそのゲーム機を握っていたことを



「許さない。絶対に許さない」


そして、自分の部屋に走った。


よろしければ星をお願いします。星と同じ話数を目指します。

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