メモ書き
俺の哀しみは、自分の中にあり
君の哀しみは、これまで生きてきた外部環境にあった。
強い人と決めつけてた
きみの涙がそう言ってる
B'z 愛しい人よGood Night
夜明け前に夢で君を見た
水色の傘がふりかえる
何も出来ない無力な僕は
ただ君を愛することしかできなかった
渡辺美里 冷たいミルク
こんなにも 騒がしい街並みに たたずむ君は
とても小さく ちょっぴり寒がりで
泣き虫な女の子さ
尾崎豊 Oh My Little Girl
あなたがいるから、お兄ちゃんも妹も
安心できるのよ
母の目は涙に潤んでた
俺という男など
悲しいくらい、その言葉が信じられなかった
自分という存在が、ただ居る事が誰かを支えてる
藁をもすがる思いで心理学を学んだ
自己肯定感の根源を母から伝えて貰えたのに
俺という傷が受け入れられない
2キロ減った 半年で
見回しても体のどこも欠けてはいない
自分の体内で何かが作動してるのか
それとも何かが滲み出しているのか
むしろ筋肉は増えた
人に話すのも恥ずかしいくらいの、申し訳程度のものでしかない
乗るたびに数値が変わる、当てにならない体重計は15%代を示している
老い衰えゆく年齢なのだ
やはり体の中で何かが作動し始めているのか
見回すもどこも欠けてはいなかった
カフェインと睡眠薬を同時に服用したような、相反する感情が、血液を駆け巡っている。
肩から胸へ 滑らかな柔らかさに掌を滑らせる。
初めての行為への、高揚感と衝動。
ちゃんと、この行為を遂行できるかという、緊迫した焦燥感。
この身体を先に奪った者がいるという、怒りに似た嫉妬心と屈辱感。
小さな胸まで、上裸体の曲線美を構成していた。
ざまぁ みやがれ
誰に向けた言葉なのか、分からなかった。
自分の人生そのものに、なのか。
ナイフを引き抜き、仰向けに倒れた。
手に温かい感触。
俺という命が、流れ出している。
それが止まる時、俺は
ぼんやりと手の平をかざした。
赤い。
俺の魂は、こんなもの要らなかった。
ぶちのめしてやった。
搾取されるだけの、惨めな人生などもう沢山だった。
俺は人生で初めて尊厳を守った。
ざまぁ みやがれ
心地良かった。
目の前が白く霧がかり、そして暗転した。
死ぬ時は天使が迎えに来て、体を抱かれるらしいぜ。
こんな暗闇じゃ見えねぇよ。
煌めく輝きの粒子をまとい、天使が舞い降りてきた。
そういうことか。
ここに光など、いらないのだ。
君が輝いているから。
神様は粋なことをしやがる。
思い出さない日は一日も無かった。
ただ会いたかったんだよ、君に。
もし神様が、たった一人だけもう一度、会わせてくれるなら。
馬鹿な想像を、よくしたものだ。
色んな人の顔が浮かび、そして最後はいつも君だった。
腕に抱かれ、頬が触れ合う。
もう何も要らない。
委ねる。
身体が軽くなった。
このまま眠ってしまっても良いか。
良いよ、もう。
安らぎの中へ消えていった ___
君と初めて出会ったのは26歳だった
その年の12月で27になった。
マヤ暦は26歳と52歳で転機が訪れる。
俺は52だ。
今年53になる。
何度となく 傷つけたその瞳
愛しさに 濡れてゆく
震えながら見た夢を
俺の身体にくれないか
哀しみに ひざまずき
俺達は 結ばれる
何もかも 奪うがいいさ
心が ちぎれるまで
Lost in the darkness 氷室京介
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